AIの計算基盤を支える半導体メーカーと製造装置メーカーを集めたリストです。
AIインフラ投資の持続性をめぐる議論は、テック業界の主要な論点です。半導体大手AMDが現地時間5月5日に発表した2026年Q1決算は、この議論に新たな材料を投じる内容となりました。 前年比38%増の売上、3倍超に拡大したフリーキャッシュフロー、前年比43%伸びたEPS。数字そのものも目立ちますが、それ以上に注目されたのは、電話会見でリサ・スーCEOが踏み込んで示した将来見通しの大幅な更新です。 AMDはこれまで、NVIDIAという巨人の傍らで「もう一つのAI半導体銘柄」として位置づけられてきました。CPU事業ではIntelへの逆転劇を完了に近づけ、GPUではMI300シリーズで本格的にAI訓練・推論市場に参入。今回の決算には、その立ち位置を「もう一段先」に進める材料が複数含まれていました。 印象的だったのは、AIがもたらす需要構造の変化を「GPUの追加需要」だけでは語りきれないというCEOの認識でした。AIインフラが運用フェーズへ本格移行すると、推論やエージェントの稼働を支える処理が膨大に発生します。半年前にAMD自身が示した中期市場見通しが、わずか2四半期を経て大幅に書き換えられた背景には、こうした現場での急速な変化があります。
米半導体大手インテルが発表した2026年1〜3月期決算は、売上高136億ドルと事前見通しを14億ドル上回りました。 AI関連事業が売上全体の6割を占めるまでに成長し、「AIの主役はGPU」という業界常識にも変化の兆しが見えています。 復活の手応えと、依然として残る課題を整理します。
「1ラックに数万個、多種多様な部品がある」——テキサス・インスツルメンツのCEOハヴィヴ・イラン氏が4月22日の決算発表で、サーバーラックの中身をそう表現しました。 同社の2026年第1四半期は産業用の回復とデータセンター需要の加速で、全社売上が前年比19%増と市場予想を上回っています。 本稿では、GPUに注目が集中してきたAI特需の裏側でなぜアナログ半導体メーカーが勝てたのか、そして値上げ議論など次の論点を整理します。
ヴァーティブ・ホールディングスは、データセンターに欠かせない電源装置や冷却装置を手掛ける米国企業です。 AIの急速な普及でデータセンター増設が世界中で進むなか、同社は米州・APAC・EMEA(欧州・中東・アフリカ)の3地域を事業対象としています。 2026年1-3月期の連結売上は前年比30%増の26.5億ドルとなりましたが、オーガニック成長率(実質成長)の地域別では、米州が44%増、EMEAが29%減と対照的な姿を見せました。
米半導体製造装置大手のラム・リサーチが発表した2026年1〜3月期決算は、売上高が3四半期連続で過去最高を記録しました。世界的な人工知能(AI)需要の急拡大を背景に、同社が提供する半導体製造設備への投資が活発化していることが業績を牽引しています。 決算会見において同社CEOは、データセンター向けメモリの出荷ビット数が今年(2026年)、PCとスマートフォンの合計を上回る見通しであることを明らかにしました。AIが処理する膨大なデータを保存・作業するため、半導体の構造がより複雑化しており、これが古い設備の入れ替え需要や新たな装置の受注を生み出しています。 業界全体の設備投資見通しも上方修正される中、同社経営陣は2027年に向けてさらなる事業機会の拡大を見込んでいます。本記事では、過去最高の業績を後押しした具体的な需要動向と技術的背景に加え、今後の成長に向けた投資計画や顧客動向の変化について、決算会見での発言をもとに解説します。
オランダの半導体製造装置メーカーASMLのメモリ顧客の多くは「年内出荷分は完売」と宣言し、ロジック(演算用チップ)側でも先端ノードの供給制約は2026年以降も続く見通しです。AIが切り拓いた空前の需要に、最先端チップの製造装置を作るASMLの供給能力が追いつかない。同社が4月15日に発表した2026年第1四半期決算は、この需給逼迫を装置メーカー側から映し出した内容でした。 数字を見れば好調そのものです。売上88億ユーロ、粗利率はガイダンス上限の53%に着地し、通年売上見通しも360億〜400億ユーロに引き上げ。メモリもロジックも顧客の設備投資は加速しており、フーケCEOは「当面の間、需要が供給を上回る状態が続く」と語りました。 ただ、複数のアナリストが繰り返し問うたのは好調な数値そのものではなく、この需給ギャップをASMLがどう埋めるかという供給側のストーリーでした。主力EUV装置の出荷は2025年の44台から2027年に「少なくとも80台」へ。台数では1.8倍の伸びですが、CFOはこれを「2025年比で2倍の処理能力」と言い換えました。1.8倍と2倍──この差にこそ、ASMLの供給拡張の仕組みが凝縮されています。
半導体メモリ大手のマイクロン・テクノロジー(MU)は2026年3月18日、2026年度第2四半期(2024年12月〜2025年2月)の決算を発表しました。売上高は239億ドルで前年比196%増となり、前四半期比でも75%の増収です。DRAM・NAND・HBMの各製品カテゴリおよび全事業部門で四半期売上高の過去最高を更新しました。 非GAAPベースの希薄化後EPSは12.20ドルで、前年の1.56ドルから大幅に拡大しています。粗利益率は75%と前四半期から18ポイント上昇しました。フリーキャッシュフローは69億ドルで、前四半期の実績を77%上回っています。 MUの株価・出来高チャート=Finboard サンジェイ・メロートラCEOは「当社の第3四半期の売上高ガイダンスは、2024年度までのどの通期売上高をも1四半期で上回る」と述べました。取締役会は四半期配当を30%引き上げ、1株あたり0.15ドルとすることも発表しています。
NVIDIAが2月25日(米国時間)に2026年度第4四半期(11〜1月)決算を発表しました。売上高は680億ドル(前年比73%増)で、前四半期からさらに成長が加速しています。データセンター売上は620億ドル(同75%増)に達し、通期では1,940億ドルとFY2023から約13倍に膨れ上がりました。 非GAAPベースの粗利率は75.2%を確保。フリーキャッシュフローは四半期で350億ドル、通期で970億ドルを創出。そのうち410億ドルを株主還元に充てています。2〜4月の売上予想は780億ドル(±2%)とさらなる成長を示唆しており、2026年を通じて四半期ごとの増収が続く見通しです。 決算説明会ではジェンスン・フアンCEOが「エージェントAI」の変曲点について繰り返し言及。AIの未来像について、今回も力強く語りました。記事では同氏の発言を中心に、今回の決算のポイントを整理します。
TSMCが1月15日に発表した2025年10〜12月期決算は、売上高・営業利益ともに前年同期比で大幅な伸長を記録しました。売上高は337億ドル(前年比25.5%増)、営業利益は182億ドル(同38.3%増)となり、営業利益率は54%もの高水準に達しています。 業績拡大の最大の要因は、AIおよびHPC(高性能コンピューティング)分野での旺盛な需要です。最先端の3nmプロセス(N3)の売上構成比は前四半期の23%から28%へと拡大。5nmプロセスと合わせると売上全体の6割以上を構成しました。 今回の決算発表で特に市場の関心を集めたのが、2026年の設備投資計画です。会社側は2026年の設備投資額を520〜560億ドルと予想しており、これは2025年の実績(409億ドル)から大幅な引き上げとなります。ウェイ会長兼CEOは「AI需要は本物だ」と述べ、巨額投資を行う姿勢を鮮明にしました。
AIブームの最前線に立つNVIDIAが11月19日(現地時間)、2025年8〜10月期決算を発表。売上高は570億ドル(前年比62%増)に達し、営業利益は360億ドル(同66%増)となり、驚異的な成長を改めて示しました。 データセンター売上高は510億ドル(前年比66%増)を突破し、引き続き成長を牽引。AI技術をビジネスの根幹に据えるための世界的な投資ブームが、現時点では衰える気配がないことを示しています。 AIインフラ投資でデータセンター事業が続伸