AIへの投資は、もはや一企業の設備投資という枠を超えた規模に達しています。大手IT企業の支出が本当に回収できるのか、市場では持続性を問う声も少なくありません。その行方を占ううえで、半導体大手NVIDIAの決算は世界で最も注目される指標の一つになっています。
同社は5月20日、最新の四半期決算を発表しました。そこでジェンスン・フアンCEOをはじめとする経営陣が描いたのは、AIをめぐる風景が静かに様変わりしている姿です。実験の段階を抜けたAIが、どこで、誰の手によって使われ始めているのか。

もう一つ重要かつ誰もが注目すべき問いは、投資の主役はこれまでと同じ顔ぶれのままなのか、それとも広がっていくのか。フアン氏らが語ったのは、好調な数字の先に横たわる構造の変化でした。AIの普及が新たな局面に入りつつあるいま、その勢いはどこへ向かうのか。今回の決算をもとに紐解いていきましょう。