Applied Materials、粗利率25年ぶりの高水準——AI需要が装置メーカーの「2年先」を埋めた

アプライド・マテリアルズ

世界の半導体工場に製造装置を供給するApplied Materialsが、2026年2〜4月期決算を発表しました。売上高は前年比11%増の79.1億ドル、非GAAPベースの希薄化後EPSは同20%増の2.86ドルと、いずれも四半期として過去最高を更新しました。粗利率は50%と、同社にとって25年ぶりの水準に到達しています。

ゲイリー・ディッカーソンCEOは決算説明会で「AIの導入は加速と多様化を続け、半導体と半導体製造装置に対する広く持続的な需要を生んでいる」と説明しました。世界の半導体メーカーがAI関連の設備投資を一段と前倒しで進めており、装置の発注が想定を上回るペースで増えているといいます。足元の需要環境について同CEOは「前例がない」とまで表現しました。

主力の半導体システム事業は売上59.7億ドル(前年比10%増)、サービス事業のApplied Global Servicesは16.7億ドル(同17%増)と、両セグメントとも記録を更新しました。ブライス・ヒルCFOは次の四半期の売上を89.5億ドル(同23%増)と見込むと述べ、成長が一段と加速する見通しを示しました。AI関連投資が需要の中心となっている状況がうかがえます。

業績の数字以上に変化しているのは、顧客との関係や業界の力学そのものです。半導体装置業界は伝統的に好不況の波が大きい業界として知られてきましたが、今回の決算ではそれとは異なる景色が描き出されています。なぜ「2年先」までの発注が舞い込むようになったのか、決算の中身を順に見ていきます。

「2030年の供給」を懸念する顧客

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