オリンピックを来年に控え、建設業界の盛り上がりもピークに。建設業というとゼネコンなどをイメージしがちですが、日本には建設史を陰で支えてきた断熱材メーカー「ニチアス」という老舗企業が存在します。
ワープロソフト『一太郎』の名を耳にしたことがある方も多いのではないのでしょうか。
グリーン水素は、「将来性は語られるが収益化までの道のりが遠い」分野の代表格でした。Plug Powerは水素フォークリフトや電解槽を手掛ける米国の上場企業で、まさにその難しさを体現してきた一社です。長らく赤字が続き、株価は乱高下を繰り返してきました。 グリーン水素とは、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを使って水を電気分解して製造される水素。製造時および使用時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、脱炭素社会の切り札として期待されています。 同社が5月11日に発表した2026年1〜3月期決算は、いくつかの数字が大きく動きました。売上高は前年比22%増の約1.6億ドル。粗利率はマイナス55%からマイナス13%まで改善。電解槽事業の売上高は前年同期の920万ドルから4080万ドルへと急拡大しました。年内に黒字化という計画も維持されています。
国際送金を手がけるWise(WSE)が、2026年3月期の通期決算を発表しました。NASDAQへの上場を完了して初めての決算発表にあたります。純収益は前年比19%増の25億ドル、税前利益は6.6億ドルで、税前利益率は26%でした。 クリスト・カーマンCEOは、業績数値が中期予想レンジに収まったと説明。1,900万人の顧客が2,430億ドルを国際送金するのを支え、クロスボーダーの取扱高は前年比31%増となりました。カード決済額は前年比37%増の440億ドル、預かり残高は前年比40%増の390億ドルに達しました。 スピードと価格は、Wiseが繰り返し強調する強みです。各国の国内決済システムへの直接接続などにより、送金の75%が20秒未満で完了する「即時送金」でした。平均0.52%という手数料で、各送金を採算の取れる形で提供できていると言います。
近年、各国の排気ガス規制や環境問題によって電気自動車への注目が高まっています。
多くの命を救う「臓器移植」ですが、常に提供臓器の不足に直面しています。限られたドナーからの臓器をいかに無駄なく移植に活かすかが、医療界にとって長年の課題でした。 中でも重要な要素の一つが、臓器の保存方法です。従来、臓器は提供後すぐに氷冷保存液に浸して輸送されます。低温下では時間の経過とともに劣化するため、遠方への搬送には制約がありました。 この常識を覆したのが、今回紹介する米国の医療機器企業TransMedics社です。 同社が実用化したのは、提供臓器に血液を循環させ、生きた状態で保存する「臓器ケアシステム(Organ Care System, OCS)」。心臓や肺、肝臓など複数の臓器に対応できるポータブル装置です。これがパラダイムシフトとなり、臓器の損傷を劇的に抑制することを可能にしました。
先月にNASDAQへと新規上場を果たしたフィンテック企業「Remitly Global」。足元の時価総額は57億ドル超にのぼる。 手がける事業は国際送金サービス。WiseやFlywireといった大手プレイヤーが上場を果たす中、Remitly Globalは海外で働く移民とその家族向けに特化することで差別化している。
リノベーション物件のプラットフォーム『cowcamo』を展開する「ツクルバ」が12月13日、1Q決算を発表しました。
突然ですが、皆さんは太陽光パネルを自宅に導入していますか? 総務省の統計によると、日本では平成25年時点で、3.0%の住宅に太陽光パネルが導入されていたようです。
世界中の鉱山から金を掘り出して売る ── これがニューモントの事業の柱です。金価格が上がれば業績もそのまま膨らむ構造のため、足元の金高騰局面では大きな追い風を受けています。 4月23日に発表された第1四半期決算では、その追い風で稼いだキャッシュを株主還元に大きく振り向ける一方、CEOは「2026年は谷の年だ」と発言しました。 短期は還元の最大化、中長期は生産回復に向けた投資 ── 二段構えの経営判断の輪郭を整理します。
自動運転技術を開発する中国発のPony AI(ポニーAI)が、2026年4〜6月期の決算を発表しました。売上高は前年同期比69%増となり、なかでも主力と位置づけるロボタクシー事業は約8倍へと急拡大しています。売上の伸びが費用の増加を大きく上回り、損失率は縮小に向かい始めました。 決算説明会でジェームズ・ポンCEOは「あらゆる面で数倍規模の拡大を遂げた、素晴らしい四半期でした」と総括しました。無人の車両は中国1級都市の中心部を走り、朝夕のラッシュや悪天候の中でも営業を続けています。 注目は米配車大手Uberとの関係です。Pony AIは欧州の複数都市でロボタクシーを展開する商業契約をUberと結び、パートナー各社からの車両コミットメントは計4,000台を超えました。配車の巨人が欧州展開の軸に据えたのは、創業10年の中国企業だったのです。
Wixはイスラエル発のWebサイト作成プラットフォームです。ドラッグ&ドロップで誰でもサイトを構築できるサービスとして成長し、ナスダックに上場しています。2025年には自然言語でアプリを開発できる「バイブコーディング」サービスのBase44を買収しました。 同社が発表した2026年4〜6月期決算は、売上高が前年比15%増、受注額が同12%増。6月には自社開発LLM「Base1」を投入しました。外部のAIモデルに依存していたBase44の収益構造が、このモデルによって根本から変わりつつあります。決算説明会では、AI時代のソフトウェア産業の行方を示唆する発言が相次いでいます。 自社LLMで粗利率0%→60%
ドミノ・ピザといえば、世界90超の市場で事業を展開する世界最大のピザチェーン。フランチャイズ(FC)主体のビジネスモデルを採用し、店舗へ食材を供給するサプライチェーン事業も収益の柱です。米ピザ市場では約23%のシェアを握る首位で、世界の店舗網は過去12カ月で約1000店の純増となりました。 そんな同社が7月20日、2026年3〜6月期(第2四半期)の決算を発表。米国の既存店売上は前年比0.1%増とほぼ横ばいで、為替影響などを除いた営業利益は同2.6%増でした。注文件数は大幅に増えた一方、客単価が会社の想定を下回りました。この「ねじれ」に、米外食業界で進む変化が凝縮されています。 客数は増えた。それでも売上が伸びない理由
日本の食文化に深く根ざし、経済の基盤とも言えるコメ。その生産から流通、消費に至る各段階は、今、大きな変革の波に直面しています。農業従事者の高齢化や後継者不足が進む国内において、スマート農業技術の導入による省力化・効率化は喫緊の課題です。同時に、地球温暖化に伴う気候変動は作柄に影響を与え、より強靭で持続可能な生産体制への転換を迫っています。 このような業界動向の中、コメ関連企業は、伝統的な強みを活かしつつ、技術革新や新たなビジネスモデルの構築を通じて、これらの課題解決と持続的成長を目指しています。本記事では、そうした取り組みを進める代表的な企業を紹介し、その戦略と将来性に迫ります。 スマート農業ソリューション”KSAS”の推進「クボタ」 finboard
Marvellが発表した2026年2〜4月期決算は、AIブームの「主役」をめぐる見方に一石を投じる内容でした。同社はNVIDIAと同じAI向け半導体を手がけますが、作るのは計算を担うGPUではなく、機器どうしをつなぐ配線や通信の部品です。売上は前年比28%増と過去最高を更新し、AIの計算ばかりが語られる陰で、データを運ぶ裏方が急成長していることが浮かび上がりました。 マシュー・マーフィーCEOは、AIインフラが新しい世代に進むたびに、機器をつなぐネットワークの重要性が増していると説明しました。AIの初期は計算する力をいかに高めるかが焦点でした。しかし問われる役割が、計算そのものから、膨大なデータをいかに速く運ぶかへと移りつつあるという見方です。 象徴的なのが、計算用の半導体で圧倒的なNVIDIAが、つなぐ部品の領域でMarvellに出資し、提携を広げたことです。しかも同社の業績は、規模が大きくなるほど成長が鈍るという定石とは逆の動きを見せています。AI投資の拡大を追い風に、勢いはむしろ増しているようにも映ります。 計算の覇者は、なぜライバルにもなり得る相手と手を組んだのでしょうか。すでに巨大な事業が、さらに加速する原動力はどこにあるのでしょうか。AIの主役が本当にGPUなのかという問いの答えは、同社が運ぶ「配線」の先に見えてきます。
今回取り上げるのは、半導体製造装置に用いられる複数の製品で高い世界シェアを持つフェローテックホールディングス(以下、フェローテック)。真空環境を維持するための基幹部品や、消耗品として使われる石英やセラミックス、精密な温度制御に用いる電子機器を扱う会社です。 生成AIやデータセンターの需要拡大を背景に、半導体市場は世界的に注目を集めてきました。半導体メーカーや製造装置メーカーの動向が日々報じられる一方で、製造プロセスを支える消耗部品や素材を提供する企業の存在は、一般的にあまり知られていません。 フェローテックの原点は、1980年の設立当初から手がけてきた「磁性流体」。その特殊な性質は半導体製造において重要な役割を担っています。また、M&Aを通じて事業領域を広げることで、同社は半導体プロセスの各所において製品ポートフォリオを構築するに至りました。
1席75万ドルの宇宙旅行が、年内に始まろうとしています。Virgin Galacticは母船(大型航空機)から宇宙船を空中発射し、乗客に宇宙空間での無重力体験を提供する企業です。2025年度の売上高はわずか200万ドル、純損失は2億7,900万ドルで前年比20%改善しました。 それでもマイケル・コルグレイザーCEOは「新型宇宙船の主要3構造体の組立が完了した」と述べ、第4四半期の商業運航開始を明言しました。チケット販売も再開しています。売上ほぼゼロの企業が「宇宙旅行会社」へと変わる転換点の全容を読み解きます。 宇宙船が「数週間」で完成する製造力の意味
レモネードは米国を起点に住宅、ペット、自動車など各種保険をAIベースで提供する保険会社です。同社が先日発表した1〜3月期決算は、売上高が前年比71%増の2.58億ドル。粗利益が前年同期比2.6倍の1億ドルとなりました。 かつての低迷を乗り越え、IFP(契約保有保険料)成長率の加速が10四半期連続に達しました。経営陣は2026年10〜12月期の調整後EBITDA黒字化、2027年通年での黒字化を改めて明言。テスラとの協業もあって、株式市場での注目が高まっています。 レモネードは生成AIが特大テーマになる以前から、AIを活用した保険会社として独自の成長を遂げてきました。テクノロジーを最大限活用することでコストメリットをもたらし、顧客に還元することで競争力を高める。そんなストーリーを一貫して示してきましたが、果たして現状はどのようになっているのでしょうか。