海外SaaS企業の最新決算をチェック!「Chegg」や「Zendesk」など10社まとめ

国内外の企業が次々と決算を発表しています。

今回は海外SaaS企業10社をピックアップし、最新決算を一気にチェックしていきたいと思います。


Chegg(CHGG): 『Chegg Services』定期課金ユーザーは45%増

最初にチェックするのは、大学生にとってAmazon以上に必須のオンライン教育サービス「Chegg」です。

2018年3Q決算説明資料

今四半期の売上高は7,424万ドルで、前年から18.5%の増収となりました。

営業損失額もわずかに減少しています。

定期課金サービス『Chegg Services』は2Q(4月〜6月)と4Q(10月〜12月)に売上が増加する季節性があり、今四半期の売上高は5,420万ドルとなっています。

『Chegg Services』の定期課金ユーザー数は着々と増加し、今四半期は171.1万人に。

前年同期比で44.9%というすさまじい増加スピードをキープしています。

Instructure(INST): アメリカでの売上が堅調に推移

Instructure」は教育機関や企業向けに学習・スキル管理サービスを提供しています。

2018年3Q決算リリース

今四半期の売上高は5,524万ドル、営業損失は1,196万ドルです。

増収率は28.6%で、これまでと比べて成長スピードは少しずつ減速しています。

売上高の地域構成比を見てみると、海外比率は18.9%まで高まっています。

AppFolio(APPF): 追加機能のクロスセルが好調

AppFolio」が展開するサービスは特定領域に特化した"バーティカルSaaS"です。

賃貸物件の管理を支援する『AppFolio Property Manager』、法律業務に特化した『MyCase』の2つを提供しています。

2018年3Q決算リリース

右肩上がりの成長が続いており、今四半期の売上は5,013万ドルです。

営業利益は548万ドルまで増加しました。

売上高の対前年成長率は30%以上で推移しています。

製品別売上高では「コア機能(Core solutions)」が1,791万ドルほど。

「追加機能(Value+ services)」は3,080万ドルで売上全体の60%以上を占めており、AppFolioの成長を牽引しています。

Paycom Software(PAYC): 営業利益が3倍に増加

採用や給与管理などのHRサービスを提供する「Paycom Software」です。

2018年3Q決算リリース

売上高は1Q(1月〜3月)に増加する季節性があり、今四半期(3Q)の売上は1.3億ドルです。

営業利益は前年の3倍以上となる3.6億ドルまで増加しました。

引き続き30%以上の売上成長率を維持しています。

営業利益率は27.7%まで上昇しており、着々とベースアップしています。

Apptio(APTI): アメリカ以外の成長が減速

Apptio」は企業のCIO(Chief information officer)向けにIT管理システムを展開しています。

2018年3Q決算リリース

今四半期の売上高は5,922万ドル、営業損失は288万ドルです。

増収率は26.0%で、成長スピードが徐々に加速してきています。

アメリカ国内の売上は右肩上がりに増加しており、今四半期は4,189万ドルで売上全体の70%ほど。

EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)やAPAC(アジア太平洋)は前四半期比で減収となっています。

Blackline(BL): リテンションレートは低下傾向

残高照合といった決算処理を効率化するサービスを提供している「Blackline」です。

2018年3Q決算説明資料

営業損失は出しながらも売上を伸ばし続け、今四半期は5,873万ドルまで増加しています。

売上高の成長スピードは緩やかになってきており、増収率は25.9%となっています。

顧客企業数は前年から19.3%増の2,494社です。

これまでは既存顧客へのアップセルがBlacklineの成長ドライバーとなっていましたが、売上ベースのリテンションレート(顧客単価の上昇を加味した既存顧客の定着率)は徐々に低下してきています。

Qualys(QLYS): 営業利益率が25%に上昇

脆弱性検知などのセキュリティサービスを提供する「Qualys」です。

2018年3Q決算説明資料

業績は右肩上がりで、今四半期の売上高は7,166万ドル、営業利益は1,812万ドルです。

売上成長率は20%前後で推移しています。

販管費の削減に成功したことで、15%程度だった営業利益率は25.3%まで急上昇しました。

複数サービス導入企業の比率を見てみると、2機能以上は69%、3機能以上は39%、4機能以上を導入している企業も20%まで増加しています。

FireEye(FEYE): クラウド向けセキュリティが成長を牽引

企業のセキュリティ運用を支援する「FireEye」です。

2018年3Q決算説明資料

今四半期の売上は2.1億ドル、営業損失は3,644万ドルです。

売上成長率は10%以下で、今四半期は7.2%ほどとなっています。

ネットワーク・セキュリティなどの製品群が売上の半数以上を占めていますが、その比率は徐々に低下。

セキュリティ運用・分析プラットフォーム『FireEye Helix』の売上比率が23.0%まで高まっています。

Fortinet(FTNT): 定期課金の売上成長率は22%

2000年に創業した「Fortinet」もセキュリティ企業で、次世代ファイアウォールなどが主力製品です。

競合である「Palo Alto Networks」と同じく、ソフト販売から定期課金モデルへの転換を進めています。

2018年3Q決算説明資料

今四半期の売上高は4.5億ドル、営業利益は6,280万ドルです。

定期課金の売上は右肩上がりに増加しており、今四半期は2.9億ドルとなっています。

定期課金は20%以上の売上成長率をキープしており、製品販売も伸びてきています。

Zendesk(ZEN): 売上純増率118%を維持

最後は「禅」のようにシンプルなカスタマーサポートを提供する「Zendesk」です。

2018年3Q投資家向けレター

売上高はきれいな右肩上がりで推移しており、今四半期は1.5億ドルを突破。

一方、営業損失は3,420万ドルに増加しています。

対前年の売上成長率は37.3%と、引き続き高い成長率を維持しています。

顧客は着々と増加しており、現在は合計で13.4万アカウントほどです。

サービス別の内訳では、中核となる『Zendesk Support(サポート)』が7.2万で最多です。

2番目に多いのは『Zendesk Chat(チャット)』ですが、今四半期は4.7万アカウントで前四半期から減少しています。

既存顧客からの売上指標である売上純増率(Dollar-Based Net Expansion Rate)は118%という高い水準をキープしています。