リゾートトラスト 事業内容・ビジネスモデル

フォロー
時価総額 2151億9700万 円
銘柄コード 4681(市場第一部(内国株))

1973年、宝塚エンタープライズ(株)として設立。
翌年、都市型ホテルスタイルの分譲マンションおよび高級テナントビル「ヴィア白川(サンメンバーズ名古屋白川)」、岐阜県郡上郡高鷲村に第一号の会員制リゾートホテル「サンメンバーズひるがの」を開業。
2000年東証一部上場。
現在は会員制リゾートクラブ「エクシブ」での会員権販売のほか、ホテルレストラン、ゴルフ、メディカル事業などを展開。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

リゾートトラスト株式会社は、愛知県名古屋市と東京都渋谷区に本社を置き、会員制ホテルサービスを提供する企業。1973年、伊藤勝康氏によって、宝塚エンタープライズ株式会社が、名古屋市中区に設立された。1982年に経営機能強化のため、東京都新宿区に東京本社を開設し2本社制としている。1986年にコーポレート・アイデンティティを確立して、リゾートトラスト株式会社へ商号変更。1997年、日本証券業協会へ株式を店頭登録し、2000年に東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第1部に株式上場を果たす。2014年、米国ハワイ州で事業展開を行なうため「RESORTTRUST HAWAII, LLC」連結子会社を設立している。

事業内容

リゾートトラストグループは、リゾートトラスト及び子会社24社、関連会社8社により構成されている。リゾートトラストグループでは「会員権事業」「ホテルレストラン等事業」「メディカル事業」「その他」の事業を展開している。

会員権事業

「宅地建物取引業法」に基づく免許を得て『エクシブ』や『ベイコート倶楽部』などを中心としたリゾートホテル会員権を販売している。

ホテルレストラン等事業

リゾートホテル『エクシブ』、アーバンリゾート『ベイコート倶楽部』、『サンメンバーズ』、『ホテルトラスティ』を中心としたホテル及びレストランの運営。またホテル等の清掃業務、会員制ホテルの施設相互利用サービス、損害保険代理業務、ヘアアクセサリー等の製造・販売及びトータルビューティー事業、ゴルフ場の運営等も行っている。

メディカル事業

メディカル会員権の販売及び管理業務と、メディカルコンサルティング業務。また居宅介護サービス事業等を行っている。

その他

不動産の賃貸、別荘管理業務等を行っている。

経営方針

リゾートトラストグループは、新天地開拓を企業精神として「信頼と挑戦」「ハイセンス・ハイクオリティ」「エクセレント・ホスピタリティ」を追求し、お客様のしなやかな生き方に貢献する事を目指している。その上で今後は事業領域を広げ、業界トップという現状に甘んじることなく、市場の支持を得られる商品・サービスの開発へ向け取り組んでいる。

経営指標

ROEを重要な経営指標と考えている。2023年3月期の連結売上高は2,100憶円、連結営業利益240憶円、連結経常利益240憶円、親会社株主に帰属する当期純利益160憶円、を目指している。

経営戦略

リゾートトラストグループは、2018年4月に中期5ヵ年グループ経営計画「Connect 50 ~ご一緒します、いい人生~」を策定している。本中期経営計画終了時点に迎える、創立50周年の節目に向け「グループブランドの強化・浸透」「働き方改革による劇的な生産性の向上」「より安定的な事業ポートフォリオの実現」を掲げている。

対処すべき課題

新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、経済活動は急速に悪化すると予想している。観光産業の基幹産業化、観光立国の実現に向けてはオリンピックの開催延期、訪日外国人旅行者の著しい減少、不要不急の外出自粛要請など、非常に厳しい道のり。また、少子高齢化、労働人口減少による人材不足は喫緊の課題であり、地域に根ざしたヘルスケア産業の創出は、「生涯現役社会」の構築に向けた大きな課題ととらえている。

重点施策として、お客様へ最適な提案が行える「ブランド社員」の育成。「働き方改革」へ向けたデジタル化投資を積極的に行い、生産性と創造性の向上を目指している。

新型コロナウイルス感染症の拡大による市場影響等の見通しが極めて不透明。会員制ホテル『エクシブ』において、2020年3月の稼働室数は前年同期比で約30%減、4月は緊急事態宣言を受け稼働率としては10%程度で推移。米国ハワイ州の『ザ・カハラ・ホテル』では、州政府の要請・指示に従い3月末から5月にかけて臨時クローズを余儀なくされた。今後はリゾートトラストグループならではの感染症対策を行い、運営を行う。

リゾートトラストグループにおける従業員に対しては、役員報酬の一部返上・減額、各種費用縮減、固定費削減など経営の安定化、安全性の維持を行い、雇用維持に努める。

資金繰りについては、コミットメントライン借入枠800億を維持しつつ、特別融資などの有利な条件の借入を行いながら、キャッシュ・フロー重視の経営をバランスよく行っていく。

「会員制の基本」に立ち返り、信頼関係の維持、向上に努める。そしてメディカル事業で培ったノウハウと情報の利活用を行い、お客様の健康に関わる課題の解決を積極的に行う。ウィズコロナの世界では、「人の手」によってでしか提供できない「ホスピタリティ」や、「医療・介護サービス」の希少性が増すと言われている。リゾートトラストグループは会員制を基礎とした高付加価値ビジネスにフィットした時代の幕開けを感じており、新天地開拓の創業精神で新たな時代を創っていく。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年6月26日)