超大型校舎や無料アプリ出店料モデルなど!利益率の高い教育関連企業5社から見る低コスト集客の構造
今回は、営業利益率20%超を誇る教育関連企業5社をピックアップし、それぞれのビジネスモデルと収益構造を紹介します。5社に共通して浮かび上がるのが、広告宣伝費を極限まで抑えた集客モデルの存在です。口コミや自然流入、圧倒的な実績に裏打ちされたブランド力が新規顧客を呼び込む構造が確立されており、獲得した顧客を高い継続率で繋ぎ止めるサブスクリプションやストック型の収益設計が、利益率の高さに直結しています。
各社がどのような仕組みでその収益性を実現しているのか、具体的な数値とともに見ていきましょう。
まず1社目に取り上げるのは、英語コーチング事業を手がけるプログリット(9560)です。2016年9月に東京・銀座で創業し、英語を「教える」のではなく「伴走する」というアプローチを武器に成長を続け、2022年9月に東京証券取引所グロース市場へ上場を果たしました。
主力サービス「PROGRIT」は、25,000人以上の学習データと第二言語習得論に基づくオーダーメイドカリキュラムと、専任コンサルタントによる伴走支援が特徴です。個人向けコースに加え、法人向けには学習進捗を一元管理するシステムを通じて354社への導入実績を持ちます。さらに「シャドテン」「スピフル」「ディアトーク」といったサブスクリプション型サービスも展開し、幅広い価格帯で顧客層の裾野を広げています。

2025年8月期の営業利益率は20.9%、売上高5,747百万円に対して営業利益は1,202百万円(前期比45.9%増)を計上しました。収益性を支えるのは、卒業生の約70%水準が継続コースへ入会する高い継続率と、新規契約者の約16〜21%を占める友人紹介経由の流入で、広告費に過度に依存しない顧客獲得サイクルが構築されています。
2026年8月期は売上高7,100百万円(前期比23.5%増)、営業利益1,420百万円(同18.0%増)を見込んでいます。サービス間の学習データ連携や共通ポイント基盤の整備を進めるほか、「幼児・子ども向け英語学習」や「留学」といった隣接領域へのM&Aも検討中で、事業拡大に向けた布石を打ち続けています。
次に紹介するのは、神奈川県内に特化した学習塾「STEP」を展開するステップ(9795)です。1975年1月に藤沢市で「ステップ学習教室」として創業し、以来50年にわたって神奈川県内一本に絞った地域密着型の学習塾として成長を続け、2022年4月には東証プライム市場へ移行しました。