米ターゲット(中編)ウォルマートやKマートと一線を画した独自戦略

米ターゲット(中編)ウォルマートやKマートと一線を画した独自戦略

前回の続き)

「1962年」は、アメリカの小売業を知る人にとっては有名な年だ。

この年、のちに巨大企業となるウォルマート、Kマート、ターゲットの3社がディスカウント業態の第1号店を出店。他からも参入が相次ぎ、業界は戦国時代に突入した。

ウォルマートが成功したのは言うまでもないが、Kマートは滅びた。そんな中、独自のアプローチで繁栄したのがターゲットだ。それがどのような戦略だったのかを本記事で紹介する。

IBMのレジスターで需要予測

1962年5月1日、ディスカウントストア「ターゲット」がミネソタ州で誕生。初めの頃は赤字が続いた。商品戦略がうまくいかず、滞留した在庫の処分で利益率が悪化するという、典型的な悪循環に陥っていた。

解決策として取ったアプローチが、「テクノロジーに頼る」ことだった。

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