無くなったら困るサービス圧倒的上位「Googleマップ」の歴史(前編)

無くなったら困るサービス圧倒的上位「Googleマップ」の歴史(前編)

特集

今や世界中で使われる地図アプリ『Google Maps』。これがなければ知らない土地を歩けないという人は、少なくないと思います。

Googleのミッションは、「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」。初めは検索エンジンだけに取り組んでいたGoogleですが、「世界の地理情報」も整理すべき情報の一つ。

Googleは2004年に2つのスタートアップ企業を買収し、その技術を土台として、Google MapsやGoogle Earth、ストリートビューなどの地理情報サービスを開発。さらにこれらは、Googleが取り組んでいる「自動運転技術」とも関わってきます。

普段何気なく使っているGoogle Mapsですが、その裏では当然、並々ならぬドラマがありました。今回は、Google Mapsや関連事業がどうやって生まれたか、整理してみたいと思います。

既存技術の「転用」がきっかけ

最初の始まりは、シリコン・グラフィクス(SGI)出身のエンジニアが立ち上げた「イントリンシック・グラフィクス」という会社。

SGIは、シリコンバレーの伝説的存在ジム・クラークが立ち上げた会社で、コンピュータ・グラフィクスを製作する業界のパイオニア。当時は、3Dに関わるものが作りたいならSGI以外にはないというくらい、代表的な存在でした。

イントリンシックは、ゲーム向けのインタラクティブな3D環境を作るためのツール開発を目標に立ち上げられ、メンバーの多くはSGI出身のスペシャリストたち。ソニーからの出資も獲得するなど、当時期待を集めたベンチャーの一つだったようです(しかし、2003年に廃業)。

ある時、このイントリンシック社の創業メンバーの一人、マイケル・ジョーンズ(もちろんエンジニア)が、「技術を他分野にも応用してみよう」と提案します。

そこで選ばれたのが「地図」です。当時のデジタル地図は、通常のパソコンでまともに動かせるものは存在しませんでした。「滑らかに動くデジタル地図」があったとしても、前提として非常に高価な高性能コンピュータを必要としたのです。

しかし、イントリンシック社の技術を活用すれば、当時の最新PCでなんとかスムーズなデジタル地図を動かせるはず。そう考えたマイケル達は、NASAの衛星画像を活用してデジタル地図のデモを開発します。

雇われCEOとしてのスタート

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