海外SaaS企業最新決算!「Workday」から上場後初決算の「Anaplan」まで8社

海外SaaS企業最新決算!「Workday」から上場後初決算の「Anaplan」まで8社

今週(11/26〜11/30)発表された海外企業の決算から、SaaS企業8社の最新情報を一気にチェックしていきます。


Workday: 売上成長が再び30%台に上昇

最初に見ていくのはERP市場でオラクルやSAPを脅かす存在となりつつある「Workday」(ティッカーシンボル: WDAY)です。

2019年1月期3Q決算リリース

今四半期の売上は7.4億ドル、営業損失は1.8億ドルとなっています。

対前年の成長率は緩やかな減速が続いていましたが、今四半期は再び30%台に加速しました。

Workdayは6月に経営プランニング支援ツールを提供する「Adaptive Insights」買収を発表。

8月に買収が完了し、自社サービスとの統合が順調に進んでいることで売上成長につながっています。


Box: 上昇傾向だったチャーンレートは横ばいをキープ(4.5%)

データ管理・ストレージサービスを手がける「Box」(ティッカーシンボル: BOX)です。

2019年1月期3Q決算説明資料

今四半期の売上は1.6億ドル(+20.6%)と堅調に増加しています。

営業損失は3,946万ドルとほぼ横ばいの推移です。

顧客数は9万社を突破。

対前年の増加率は12.5%で、獲得ペースは徐々に緩やかになってきています。

顧客あたりの平均売上高(ARPC)は右肩上がりの上昇を続けており、今四半期は1,733ドルとなりました。

上昇傾向にあった顧客の解約率(チャーンレート)ですが、直近3四半期は横ばいを維持しています。


Veeva Systems: 営業利益率がグイグイと上昇(28.1%)

「Veeva Systems」(ティッカーシンボル: VEEV)は製薬会社に特化したCRMを提供しています。

2019年1月期3Q決算リリース

業績は着々と拡大しており、今四半期の売上は2.2億ドル、営業利益は6,309万ドルとなっています。

売上成長のペースが徐々に加速しており、今四半期は27.0%まで上昇しました。

営業利益率は2年間で4.4ポイント上昇し、28.1%に。

SaaS企業は赤字を出しながらトップラインを伸ばす企業が多い中で、Veeva Systemsは収益性の向上を実現しています。


Yext: 売上成長スピードは少しずつ緩やかに(+32.5%)

飲食店などを対象とした情報管理ツールを提供する「Yext」(ティッカーシンボル: YEXT)です。

2019年1月期3Q決算リリース

今四半期の売上は5,874万ドル、営業損失は2,484万ドル(売上高に対して42.2%)に拡大しています。

急速な成長を続けているYextですが、増収率は徐々に低下してきています。


ビジネストピックとして、Yextは11月からSnapchatをナレッジネットワークに加えています。

プレスリリース

位置情報をYextから直接反映できる、といった機能が実装されました。


Palo Alto Networks: サブスク収益の比率がさらに上昇(63.3%)

次世代ファイアウォール等のセキュリティサービスを提供する「Palo Alto Networks」(ティッカーシンボル: PANW)です。

2019年9月期1Q決算リリース

今四半期の売上は6.6億ドル、営業損失は3,210万ドルです。

30%前後の高い成長率を維持しており、今四半期は29.8%となっています。

Palo Alto Networksはソフトウェアやライセンス販売が主流だったビジネスモデルからの転換を推し進めており、売上全体に占めるサブスクリプション収益の割合は63.3%まで上昇しています。


2018年10月にはクラウドセキュリティを展開するスタートアップ「RedLock」の買収を発表しました。

RedLock

RedLockは「AWS」や「Microsoft Azure」などパブリック クラウドのセキュリティ分析を専門としており、買収価格は約1.7億ドル。

Palo Alto Networksはクラウド関連のセキュリティサービスも着々と強化しています。


Splunk: 売上成長スピードがさらに加速(+40.4%)

Splunk」(ティッカーシンボル: SPLK)は日々発生する膨大なログデータを収集・管理できるサービスを提供しています。

2019年1月期3Q決算リリース

1Q(2月〜4月)から4Q(11月〜1月)にかけて業績が拡大する季節性があり、今四半期の売上は4.8億ドルとなっています。

売上成長が加速し続けており、今四半期は40.4%に達しています。

3か月間で新たに契約を獲得した顧客企業数は500社以上で、ソフトバンクやオランダ・アムステルダム市営交通会社(GVB)も顧客に加わりました。


Zuora: リテンションレートが115%に上昇

定期課金(サブスクリプション)サービスを展開する企業を支援する財務管理ツール等を提供する「Zuora」(ティッカーシンボル: ZUO)です。

2019年1月期3Q決算リリース

今四半期の売上は6,164万ドル、営業損失は1,830万ドルです。

2017年5月にリリースした収益管理ツール「Zuora RevPro」の導入支援が落ち着いてきたことで成長スピードは以前と比べて緩やかになっており、対前年の成長率は33.0%です。

売上ベースのリテンションレート(顧客単価の上昇を加味した既存顧客の定着率)は上昇を続けており、今四半期は115%まで高まっています。

年間契約額(ACV=Annual Contract Value)が10万ドルを超える顧客数は、前年から30%増の504社に。

2018年4月時点で、大口顧客(ACV10万ドル以上)の解約は過去3年間でわずか1社のみだったそうで、驚異的な顧客維持率を実現しています。


Anaplan: アップセル順調で40%成長を継続

最後は2018年10月にニューヨーク証券取引所へ上場したばかりの「Anaplan」(ティッカーシンボル: PLAN)です。


Anaplan

Anaplanは2006年の創業で、経営計画の策定支援ツールを提供しています。

サプライチェーンや営業、人事など組織横断的な計画業務を実現する「コネクテッド・プランニング」という概念を提唱しています。

2019年1月期3Q決算説明資料

今四半期の売上は6,201万ドルで、3四半期連続で40%以上の増収を達成しています。

営業損失は1,830万ドルと大幅に増加しました。

継続顧客からどれだけアップセルできたのかを示す指標である「売上純増率(Dollar-Based Net Expansion Rate)」は124%と、アップセルが好調に推移していることも成長を押し上げる要因となっています。