金融データ大手のファクトセット(FactSet Research Systems)が、2026年3〜5月期の決算を発表しました。年間サブスクリプション価値(ASV)は24.8億ドルに達し、オーガニック成長率は前年比7.1%と5四半期連続で加速しています。 売上高は6.2億ドル(前年比6.4%増)、調整後EPSは4.53ドル(同6.1%増)でした。調整後営業利益率は34%と、前年の約37%から低下しています。 利益率低下の主因は、AI関連を中心とした先行投資です。サノケ・ビスワナサンCEOは「今年実施してきた投資を反映したもの」と説明。ジョシュア・ウォーレンCFOも「利益率改善への道筋は明確に見えている」と述べました。数字だけを見れば堅調な決算ですが、注目すべきはその中身です。
金融データ・分析プラットフォームを提供するFactSet Research Systems(FDS)が2026年度第2四半期の決算を発表しました。 ASV(年間サブスクリプション価値)の成長率は4四半期連続で加速し、6.7%に到達。全地域・全顧客タイプで成長が広がっています。 サノケ・ヴィシュワナタンCEOは、AIが普及するほど同社のデータと組み込みワークフローの価値が高まると強調し、「データとワークフローのインフラ企業」としての中長期戦略の輪郭を示しました。 通期ガイダンス(ASV、売上高、EPS)は引き上げられましたが、営業利益率のガイダンスは、投資と生産性向上のバランスを取るため維持されています。
今回紹介するのは金融データ領域の代表企業、ファクトセット(FactSet Research Systems)だ。 金融データ市場はブルームバーグとリフィニティブ(旧トムソン・ロイター)が他を圧倒。Capital IQ(S&P Global Market Intelligence)やムーディーズ、ファクトセット、モーニングスターなどが続く構図である。 全体では五番手という位置付けのファクトセットだが、業績は良好だ。売上、利益ともに右肩上がりが続き、2023年8月期には売上20億ドルを突破。収益性も一貫して高く、営業利益率は30%を超えている。
FactSetは1977年創業の金融テクノロジー企業です。 資本市場のデータや企業の財務データを収集し、その分析を簡単に行うことのできる市場分析ソフトウェアを提供しています。
ファクトセット・リサーチシステムズは米国のデータベンダー。どんな会社かを知るために、まずは歴史を少しだけ紐解いてみる。
FactSetは1978年に設立され、金融情報を投資銀行、証券会社その他事業会社に提供する情報ベンダーです。主に法人向けに情報を提供しているので、個人には馴染みがあまりないようですが、ブルームバーグ、トムソン・ロイター、S&P Capital IQなどと競合する企業です。日本で言うと最近上場したユーザベースのSpeedaが近いかもしれません。 簡単に業績を見てみます。情報ベンダー系で一番売上規模が多きのはTomson Reutersで約1兆2000億円あり、Bloombergは約9000億円の売上があります。それに比べるとFactSetは1000億円程度と若干見劣りします。