パソコンやプリンタの販売で知られるHP Inc(HPQ)が5月30日、2023年2〜4月期決算を発表。利益水準は市場予想を上回ったものの売上高が下回り、翌日の株価は下落した。 「生成AI」が関連する半導体需要に過熱感を与えた一方、パソコン市況は依然として低調だ。2021年までは個人から法人まで「巣ごもり特需」があった。その反動が出ていると考えれば、ごく自然な結果とも言える。 株価も低調だが、同社のエンリケ・ロレスCEOは前向きだ。年初に宣言した通り、「コスト管理」と「長期的な成長戦略」の二点を推し進める。
HP Incといえば、テクノロジー産業の礎を作った名門企業だ。以前ご紹介したように、その歴史はシリコンバレーそのものとすら言える。 そんな同社は、今なお優良企業の一つに数えられる。毎年数十億ドルというフリーキャッシュフローを安定して稼ぎ、コロナ禍での特需では株式市場での評価を大きく高めた。 2022年4月には、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイによる出資でも注目を集めた。総額42億ドルにものぼる大規模出資で、今も筆頭株主として名を連ねる。
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイがコンピュータ企業「HP」に42億ドルもの出資を行なっていたことが2022年4月の開示によって明らかになった。 この事実が報道されると、HP社の株価は一時急騰。瞬く間に6.5億ドルもの含み益を得たことなどがメディアによって取り沙汰された。
(前回の続き) 1939年に創業したヒューレット・パッカードは、創業者二人がスタンフォード大学で培った技術力を頼みとして、ウォルト・ディズニーなどを顧客に成長を始めた。
(前回の続き) ヒューレット・パッカードは、テクノロジー産業の歴史における先駆的な存在だ。創業は1939年。「シリコンバレー」の本格的な形成を象徴するフェアチャイルド・セミコンダクター(1957年創業)よりも20年近く早い。
ヒューレット・パッカード。一般にはパソコンブランドとして知られるこの会社が、シリコンバレーの歴史において重要な存在であることは、ご存知の方が少なくないだろう。 創業は1939年。創業者は社名の由来でもある、ビル・ヒューレットとデビット・パッカードの二人だ。