2026年2月頃、米国を中心として「SaaS」に関連する銘柄の株価が急落しました。その背景にある要因は大きく二つです。一つは、LLMベンダー(主にAnthropic)が打ち出す製品やAIが、SaaSの競争力を長期的に毀損するリスクがあると見られるようになったこと。 もう一つの要因として、AIエージェントの登場によって所謂「シート型課金」の合理性が薄れると考えられることです。「シート型課金」とは一般に、SaaSを利用するユーザーの数に応じて料金が決まる体系。AIエージェントが丸ごとタスクを巻き取れば、シート型の従量課金はそぐわないケースが出てくるかもしれません。 今回取り上げるAsanaは、二つの条件が当てはまる銘柄の一つ。プロジェクト管理ツールのように「純粋な」ソフトウェア企業は、少し前なら高い期待が合理化されました。しかし今では、シリコンバレーの有力者が「急速に『投資不適格』になりつつある」と述べるなど、すっかり状況が変わりました。
ワークマネジメントツールのAsanaが3月11日、2023年11月〜翌1月期決算を発表。売上高は前年比14%増の1.7億ドル、営業損失は6,800万ドルの赤字だった。 AsanaはFacebook共同創業者のダスティン・モスコヴィッツ氏が創業。今なおCEOとして手綱を握り、「売上と損益がともに期待を上回った」と胸を張る。 しかし、現在の株式市場はそう甘くはない。同社の株価は2021年のピーク時から七分の一以下に沈んでいるが、決算発表後の時間外株価も弱含んだ。時価総額は目下42億ドルだ。
生成AIが世界中で注目を集める中、SaaS企業でもAI機能を取り入れる動きが広まっている。そんな事例の一つとして、今回は「Asana」の近況に着目したい。 AsanaはFacebookの共同創業者でザッカーバーグの元ルームメイト、ダスティン・モスコヴィッツが設立。ソーシャルグラフから着想したデータモデル「ワークグラフ」を土台に、企業向けのプロジェクト管理ツールとして成長を続ける。 少し前までは赤字上等でアクセルを踏みまくり、成長銘柄の一つとして株式市場の人気を集めた。その後は市況の変化を受けて赤字幅を縮小。昨年末には従業員の9%を削減した。
Asana(アサナ)は、Facebook共同創業者のダスティン・モスコヴィッツがはじめたプロジェクト管理ツールだ。日本でも導入している企業は多く、導入事例には資生堂やリクルートのようなトップ企業が並ぶ。 かつてマーク・ザッカーバーグと大学のルームメイトだったモスコヴィッツは、ソーシャルグラフならぬ「ワークグラフ」という考えをもとに、タスクを整理するSaaSを展開した。
今回取り上げたいのは、タスク管理ツールを運営する「Asana」だ。2020年9月にニューヨーク証券取引所への「直接上場」を果たした。 創業者はなんと、Facebook初期メンバーの一人。それどころか、マーク・ザッカーバーグと寮の部屋が偶然同じになった元ルームメイトだ。
生産性ツール「Asana」の新規上場申請書類(Form S-1)が公表された。Asanaは今年2月、直接上場に向けて上場申請に進んでいることが明らかにされていた。