USEN-NEXT HOLDINGS 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 1441億9900万 円
銘柄コード 9418(市場第一部(内国株))

USEN-NEXT HOLDINGSは東京都品川区に本社をおく企業。
1961年に大阪有線放送社として設立、有線音楽の放送を開始。
2014年12月に東証マザーズへ上場し、翌年に一部に市場変更。
2017年、USENと経営統合し、U-NEXTから商号変更。
現在は、店舗サービス、通信、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギー、メディアの6事業を展開。
15社以上のグループ会社の経営管理を行う。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

USEN-NEXT HOLDINGSは東京都品川区に本社をおく企業。USEN-NEXT HOLDINGSは、1961年6月に2Pケーブルでの2チャンネルの有線音楽放送を事業とする「大阪有線放送社」として宇野元忠氏が創業した。2000年4月に有線ブロードネットワークスに社名を変更し、光ファイバー・ブロードバンドサービスを一部地域で開始した。その後、東日本電信電話が提供する『フレッツ』の販売取次を2006年に、テレビ向け動画配信サービス『ギャオネクスト』(現名称:U-NEXT)の販売を2007年6月に開始。

2010年7月には商号をU-NEXTに変更し、2017年12月1日にはU-NEXTを持株会社とするホールディングス体制へ移行するとともに、USEN-NEXT HOLDINGSへ商号を変更した。2014年12月に東証マザーズへ上場、2015年12月に東証一部へ市場変更している。

現在、株式会社USEN-NEXT HOLDINGSグループは、株式会社USEN-NEXT HOLDINGS、連結子会社17社及び持分法適用関連会社1社で構成されており、宇野元忠氏の次男である宇野康秀氏が代表取締役社長CEOを務める。事業セグメントは「店舗サービス事業」、「通信事業」、「業務用システム事業」、「コンテンツ配信事業」、「エネルギー事業」、「メディア事業」の6セグメントだ。

事業内容

USEN-NEXT HOLDINGSグループは、オンラインとオフラインにまたがり「店舗サービス事業」「通信事業」「業務用システム事業」「コンテンツ配信事業」「エネルギー事業」及び「メディア事業」の6つの事業を展開している。

店舗サービス事業

「店舗サービス事業」は、飲食店を始めとする店舗向けのIoTプラットフォームサービスや音楽配信サービス。

通信事業

「通信事業」は、通信事業者が提供するインターネットサービス等の代理店販売や個人向けのモバイル通信サービス及び固定ブロードバンド回線サービス。

業務用システム事業

「業務用システム事業」は、医療機関やホテルなどに向けた自動精算機やフロントの管理システム。

コンテンツ配信事業

「コンテンツ配信事業」は、個人向け映像配信サービス。

エネルギー事業

「エネルギー事業」は、主に業務店や商業施設向けに高圧、低圧電力を提供している。

メディア事業

「メディア事業」は、店舗向け集客支援サービス。

店舗サービス事業の事業内容・ビジネスモデル

「店舗サービス事業」では、音楽配信をはじめとする店舗ソリューションの提供・販売・施工、音楽著作権の管理・開発等を行なっている。音楽配信サービスは、全国の業務店や個人の顧客にUSEN-NEXT HOLDINGS専用のインフラを経由し、貸与した受信端末機(チューナー)を通じて音楽・情報等の放送を提供している。

顧客は大多数が業務店で、特に飲食、小売、理美容、医療、オフィスの領域の割合が高まっている。

本事業では、業務マーケットパートナーとしての地位確立のために音楽配信サービスの他、店舗及び商業施設向けのサービスのラインナップの充実を企図する。その上で、IoTサービスサービスを中心に、開業支援や事業環境の構築から集客・販売促進までトータル的なソリューションの提供・サポートを提案している。

店舗サービス事業は、連結子会社の(株)USEN、キャンシステム(株)、(株)ユーズミュージック、(株)USENテクノサービスが運営している。

通信事業の事業内容・ビジネスモデル

「通信事業」では、インターネット回線の「販売代理店サービス」、オフィスの「ICT環境構築の提案・販売」、MVNOサービス『U-mobile』、固定ブロードバンド回線サービス『U-NEXT光』の提供・販売を行なっている。「販売代理店サービス」では、NTT東日本・西日本の提供するフレッツ光回線の販売を中心に取り組んでいる。

最近では、フレッツ光に加えて、顧客ニーズに合わせて、他企業が提供する光コラボレーションモデルの販売も行なっている。

通信事業は、連結子会社の(株)USENNETWORKS、(株)U-NEXT、(株)USENICTSolutions、(株)USENSmartWorks、(株)USEN-NEXTLIVINGPARTNERS、(株)U-MX、(株)NextInnovation、Y.U-mobile(株)が運営している。

業務用システム事業の事業内容・ビジネスモデル

「業務用システム事業」では、自動精算機、ホテル管理システム、顧客管理システム、売上管理システム、受付システム、案内表示システム等の開発・製造・販売・メンテナンスを行なっている。提供先は、ビジネスホテル・シティホテル、レジャーホテル、総合病院等の医療機関、ゴルフ場等だ。飲食店向けには、オーダー端末やオペレーティングシステムの販売等も行なっている。

業務用システム事業は、連結子会社の(株)アルメックスが行っている。(株)アルメックスは「テクノホスピタリティ(technology×hospitality)を世界へ」をスローガンに、最新のテクノロジーを駆使した製品やサービスによってエンドユーザーの方々にホスピタリティを提供することを目指している。

コンテンツ配信事業の事業内容・ビジネスモデル

「コンテンツ配信事業」では、映像配信サービス『U-NEXT』の提供・販売を行なっている。『U-NEXT』は、映画やドラマ、アニメ、バラエティなどの映像コンテンツや電子書籍コンテンツ、音楽コンテンツを、PC、スマホ、タブレットで視聴できる個人向けの月額課金型の有料サービスだ。

コンテンツ配信事業は、連結子会社の(株)U-NEXT、(株)U-NEXTマーケティングが運営している。

エネルギー事業の事業内容・ビジネスモデル

「エネルギー事業」では、『USENでんき』、『USEN GAS』の提供を行なっている。東京電力との業務提携により、業務店向けに低圧電力を、商業向けに高圧電力の販売を行うとともに、都市ガスサービスの取次販売、省エネ施策提案などのエネルギー・コンサルティングサービスも提供している。

エネルギー事業は、連結子会社の(株)USENが運営している。

メディア事業の事業内容・ビジネスモデル

「メディア事業」では、飲食店向け集客支援サービス『ヒトサラ』やウェディングメディア・イベントへの出展、ビューティーマーケット向けのWEBマガジン、フリーマガジンの発行等を展開している。並びに、訪日外国人に特化したグルメサイト『SAVOR JAPAN』、様々なメディアから結婚を意識した首都圏の女性ユーザーにアプローチできるウェディングメディア『ウエコレ』を展開している。

メディア事業は、連結子会社の(株)USENMediaが運営している。

ヒトサラ

『ヒトサラ』はグルメレストラン情報サイトで、料理人(ヒト)と料理(サラ)にフォーカスしてお店の新しい魅力を訴求するとともに、集客したいターゲットにあわせたブランディングが可能な集客支援ツールを提供している。また、「食べログ」の代理店として、メディアミックスによる効率的な集客方法の提案を行なっている。

SAVORJAPAN(セイバージャパン)

USEN-NEXT HOLDINGSは、訪日外国人に特化したグルメサイト『SAVORJAPAN(セイバージャパン)』を運営している。

ウエコレ

結婚を意識する女性をターゲットに、フリーマガジン、WEB、イベント、サロンという4つのメディアによって様々な角度から首都圏の女性ユーザーにアプローチできるウェディングメディア『ウエコレ』を展開している。

経営方針

USEN-NEXT HOLDINGSグループを取り巻く環境は、新技術の急速な発展、労働力の減少など、その変化は年々激しさを増し、新たに生じてくる社会課題は複雑化・多様化しているという。そこで、USEN-NEXT HOLDINGSグループは、「必要とされる次へ。」を経営の基本方針にしている。この基本方針の下、新しい価値・サービスの創造を通じ、社会から必要とされ、期待され続ける企業グループとして、株主価値及び企業価値の最大化に取り組む。

経営指標

グループ企業価値の最大化のための経営目標として、「売上高」、「EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前・その他償却前利益)」及び「CAPEX(資本的支出)」を計画通り維持するとともに、「自己資本比率」、「ROE(株主資本利益率:、①収益性(売上高当期純利益率)、②効率性(総資本回転率)、③負債の有効活用度(財務レバレッジ)で構成される)」を重要な経営指標としている。

中長期的な経営戦略

USEN-NEXT HOLDINGSグループは、U-NEXT及びUSENが持つ経営資産である映像コンテンツ、音楽コンテンツ、IoT各種商材、ネットワークインフラ、安定した顧客基盤の最大活用を企図している。その上で、強力な直販体制を今後も維持しつつ、販売チャンネル等を最大活用することにより、グループシナジーを最大化させ、さらなるサービスの創出力、成長性、利益創出力を強化するとしている。

USEN-NEXT HOLDINGSグループは、急速に変化するテクノロジー/社会環境に対し、市場におけるニーズやビジネス機会をいち早く捉え、株主価値及び企業価値の最大化に取り組むことが重要と捉えている。そこで、取り組みの一環として、ホールディングス体制の下、顧客資産の共有化・事業会社間の連携強化・専門領域に特化するため、6セグメントで事業価値の拡大に取り組んでいく方針を定めている。

対処すべき課題

USEN-NEXT HOLDINGSグループは、持続的な企業価値の向上と株主等ステークホルダーの付託に応えるため、以下の施策を継続・強化していくという。

・キャッシュ・フロー重視経営の徹底
・サービスの根本に立ち返り、顧客志向を重視しながら現在の各事業を堅実に運営し、「EBITDA」と「CAPEX」を計画に基づき、厳格に管理する
・企業価値向上に資する投資と株主還元
・新たな事業基盤強化のための新商品・新サービスの創出
・グループ会社を含む総合的なCS(Customer Satisfaction)の創造
・計画的な人材採用と育成、働き甲斐のある会社作りへの取り組み
・社内の予算実績管理上は上記の指標につながる「KPI」「人員数」「純利益」の三つを重視し、徹底した管理を実施
・労働環境の見直し(働き方改革・オフィス改革)による生産性向上・業務効率化

店舗サービス事業の課題

店舗サービス事業は、USEN-NEXT HOLDINGSグループの事業の主軸であり、今後においても、その安定的な収益基盤の維持及び強化を図っていく必要がある。このため、業務店向け・個人向け市場においての顧客維持と取引拡大に向けた取り組みとともに、新たな顧客ニーズにマッチした商品・サービスの開発・提案が必要であると認識しており、USEN-NEXT HOLDINGSは以下の施策を実施・検討している。

・『Uレジ』『Uペイ』『U-SPOT』などのIoT商材による、店舗運営を支援するIoT Platformの構築
・法人顧客(チェーン店市場)における新たな収益源の構築と顧客数増加を目的とした付加価値商材・新サービス等の提案
・生涯収益が高いと見込まれる新規オープン店に対する営業活動への注力
・既存顧客に対するフォロー営業やCS向上施策による顧客数減少の抑止と長期利用の促進
・競合他社との差別化可能な商品開発や顧客に必要とされる価値提供
・商業施設、交通機関等の新たな販売先の開拓
・オフィス向け音楽配信『Sound Design for OFFICE』により音楽の効能を打ち出した拡販への注力
・最適なリソースの再配置とスキルアップの推進

通信事業の課題

通信事業においては、MVNO市場の拡大、NTT東日本・西日本による光アクセスサービス卸の開始などの市場環境の変化を受けて、従来型の販売代理店サービスでの収益も一定規模で維持しながら、自社サービスとしての「USEN光」などの成長を実現していきつつ、適正な収益確保を図りながら、マーケティング活動や、品質向上の投資を行う。

各企業におけるクラウド系サービスやデータセンターサービスに対する需要の高まりを受け、更なる技術革新に伴い新たなサービスが次々と創出される状況において、顧客のニーズにマッチしたより良い事業環境を提案するために、USEN-NEXT HOLDINGSは以下の施策を実施・検討している。

・他の通信事業者等との関係他の通信事業者等のサービスの販売代理店としての活動を継続し、多様な顧客ニーズに応えられる体制を構築すること
・販売力の強化従来の販売代理店網の拡充とあわせて、家電量販店や不動産会社、旅行会社等との異業種企業での販路拡大や、アライアンス構築によるOEM提供を基にした協力販売体制の拡大
・サービス品質向上競争が激化するMVNO市場において、他のコンテンツサービスとの組み合わせでの付加価値の提供、品質の確保・向上、店舗展開によるサポート拠点増を通じての顧客対応品質向上
・顧客ニーズに応えるサービスラインナップ
・回線利用顧客拡大のためのサービスの開発・投入
・顧客ニーズに対応する提案能力を向上させるための知識の習得
・マーケットにおける『USEN GATE 02』認知度向上
・クラウドサービスへの注力

業務用システム事業の課題

業務用システム事業は、USEN-NEXT HOLDINGSグループにおいて重要な事業であり、今後においても、その安定的な収益基盤の維持及び強化を図っていく必要がある。少子高齢化社会の到来、労働人口減少による雇用代替需要の拡大や訪日外国人の増加等による、顧客の課題解決をサポートするため、更なる商品開発力、商品品質の向上やメンテナンス体制の拡充が課題であることから、USEN-NEXT HOLDINGSは以下の施策を実施・検討している。

・「品質マネジメントシステム(ISO9001)」の認証取得により、企画から設計の各段階における品質担保、並びに販売後のメンテナンス体制の更なる強化を図る。
・「ISMS情報セキュリティ(ISO/IEC27001:2013 JISQ27001:2014)の認定取得により、さまざまな情報資産を厳格に保護し、情報セキュリティレベルの強化を図る。
・顧客のニーズに的確に対応した製品の開発はもとより、人工知能や新たな技術を生かした新商品の開発・提案 ・顧客仕様へカスタマイズするための技術の向上
・訪日外国人対応フォローするための自動精算機等の性能向上
・市場環境の変化に即応した製品開発及びサービス提供するための社員教育の充実、外部技術の取り込み
・最適なリソースの再配置、効率的な体制の構築

コンテンツ配信事業の課題

コンテンツ配信事業においては、適正な収益確保を図りながら、新規契約者増のためのマーケティング活動、及び顧客満足度向上のためのコンテンツ調達のバランスを取り、着実に成長させることを重要な経営課題としている。

・デジタルエンターテイメントプラットフォームとしての品質向上高画質対応・Webサイトの機能性向上・映像・音楽・書籍等の多様なコンテンツの充実などによる顧客の利用頻度及び利用満足度の向上と、カスタマーサポートも含めた総合的なサービス品質の向上
・認知度の向上流通チャネルの拡大、マスメディア等へのPR強化によるサービスの認知度向上
・販売力の強化通信キャリア・小売流通業者・不動産業者などとのアライアンスでのOEM提供による協力販売体制の拡大

エネルギー事業の課題

エネルギー事業は、顧客基盤である業務店の利便性の向上の観点から、以下の施策を実施・検討し、早期の事業黒字化を目指している。

・電力のみならずガスを含めたエネルギー事業への参画
・東京電力(株)域外での高圧小口を中心とした電力販売の強化

メディア事業の課題

メディア事業においては、飲食店向け集客支援サービス『ヒトサラ』、訪日外国人向けグルメサイト『SAVOR JAPAN』、ウエディングメディア『ウエコレ』、などを展開している。独創的な競合優位性のあるメディアとしての基盤を強化するため、サービス開発力を高めるための取り組みに重点を置きながら、USEN-NEXT HOLDINGSは以下の施策を実施・検討している。

・プロダクト価値向上に注力しターゲティングによるメディア構築の推進
・「オンライン即時予約」対応店舗の充実と予約利用者増③訪日外国人を対象とした集客支援、業務店を取り巻く経営環境の変化に即応した新たなサービスの提案

2019年8月期 有価証券報告書(提出日:2019年11月29日)