同社は、建設業界およびプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、デジタルトランスフォーメーション（DX）を通じた業務効率化と生産性向上を支援するコンサルティングおよびシステム開発・販売を行っています。具体的には、暗黙知を解明し、ビジネス化することで、建設業界のニッチな課題を解決することを目指しています。クライアント企業と共にBIM化、SaaS化された新たなシステムを開発し、旧来の非効率的なシステムを置き換えることで、業務効率化を実現しています。

同社の事業は主に三つのセグメントに分かれています。まず、プロダクト共創開発では、建設業界の大手企業に対し、DX支援のためのコンサルティングとシステム開発を行っています。このセグメントでは、クライアント企業と長期的に協同し、PoCやプロトタイプの作成からMVPの開発、継続開発までを行います。関連会社の株式会社PlantStreamは、このフェーズに移行しており、安定的な取引を継続しています。

次に、共創プロダクト販売では、プロダクト共創開発の成果を商品化し、外販を行っています。株式会社PlantStreamを通じて、プラントエンジニアリング業界に対し、プラント設計における配管作業を自動化するソフトウェア「PlantStream®」のライセンス販売を行っています。このソフトウェアは、手作業が一般的であった配管作業を自動化し、工数を大幅に削減します。

最後に、自社プロダクトでは、建設業界向けに自社で開発したソフトウェアのライセンス販売を行っています。具体例として、BIMツール「Revit」のアドイン「LightningBIM 自動配筋」や「Lightning BIM ファミリ管理」を提供しています。これらのツールは、建設設計における作業を自動化し、業務効率を大幅に向上させることを目的としています。

undefinedは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するための成長戦略を掲げています。同社は、建設業界のニッチ領域における課題を解決するデジタル事業を創造し続けることをミッションとし、職人の高度な暗黙知をシステム化することで、業務効率化と新事業の創出を目指しています。特に、3D技術を核としたシステム開発力や、建設業界に特化したナレッジを活かし、DX化においてユニークなポジショニングを構築しています。

同社の中期経営計画では、短期的にはプロダクト共創開発の拡大に注力し、非連続成長を目指しています。中長期的には、共創プロダクトの拡販やM&Aによるプロダクト拡充を通じて、継続的な成長を実現する構想を持っています。具体的なアクションとしては、プロダクト共創開発の堅実な遂行、PRやブランディング施策による案件獲得、開発体制の強化、営業体制の構築などが挙げられます。

また、同社は建設業界のIT投資市場において、約10%のシェア獲得を目指しています。BIMの原則適用や時間外労働の上限規制といった法規制の追い風を受け、建設業界の深い課題を解決する企業としてのポジションを強化しています。さらに、未開拓の市場が多く存在することから、将来的な市場規模の拡大も見込んでいます。

undefinedは、クライアント企業に付加価値の高いサービスを提供し続けることで、事業の継続的な拡大と企業価値の向上を図っています。売上高成長率と売上高営業利益率を重要な経営指標とし、これらを通じて持続可能な成長を追求しています。