サイバーセキュリティクラウド 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 203億3300万 円
銘柄コード 4493(マザーズ(内国株))

サイバーセキュリティクラウドは東京都渋谷区に本社を置く企業。2010年8月にアミティエとして設立。2014年10月にサイバーセキュリティクラウドに商号変更。2020年3月に東証マザーズに株式上場。サイバーセキュリティの領域でAIを活用しながら、自社開発プロダクトによるサイバーセキュリティ事業を展開。


事業内容とビジネスモデル

事業内容

サイバーセキュリティクラウドは、クラウド型WAF『攻撃遮断くん』及び、AWS WAFのルール自動運用サービス『WafCharm』を軸とした、Webセキュリティ事業を展開している。また「AWS WAF」のルールセットである『Managed Rules』の提供、『WafCharm』及び『攻撃遮断くん』の北米地域を中心とした海外展開を見据え、「Cyber Security Cloud Inc.」を米国ワシントン州に設立している。

『攻撃遮断くん』

クラウド型WAF『攻撃遮断くん』とは、Webアプリケーションに対するサイバー攻撃を検知・遮断・可視化する、クラウド型のセキュリティ・サービスである。製品の開発・運用・販売・サポートまで、サイバーセキュリティクラウドが一貫して提供しており、Webサイトへの多種、大量のサイバー攻撃のデータと運用ノウハウを当社が保持している。『攻撃遮断くん』を導入することでサイバー攻撃を遮断し、Webサイトをセキュアな環境に保つことを実現している。

『WafCharm』

AWS WAFのルール自動運用サービス『WafCharm』とは、『攻撃遮断くん』で培ったWebアプリ ケーションに対する攻撃パターンをAIによって学習し、AWS WAFのルールを自動運用するサービスである。『WafCharm』を利用することにより、AWS WAFの持つ複数のルールから、お客様のサイトに最適なルールをAI が設定し、ルールの運用を自動化することができる。

『Managed Rule』

AWS WAFの『Managed Rule』とは、セキュリティ専門のベンダーが独自に作成する厳選されたAWS WAFのセキュリティルールセットである。

経営方針

サイバーセキュリティクラウドの経営理念は「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」である。この経営理念のもと『攻撃遮断くん』と『WafCharm』等の提供により、高度情報社会におけるサイバー空間を支えることを通じ、企業価値の最大化を図っていく。

目標とする経営指標

サイバーセキュリティクラウドは、売上高及びMRRを重視している。MRRを最大化すべく、新規の月額課金額の増大及び低い解約率の水準の維持低減のための事業活動により、結果として売上高及び利益の成長を実現し、継続的な企業価値の向上を目指していく。

経営環境及び中長期的な経営戦略

サイバーセキュリティクラウドでは、世界中の人々が使うサイバー空間を守り、安心安全に使えるサイバー空間を実現するために、3つの事項を中長期的な経営戦略として、事業を推進していく。

1つ目は、日本発のグローバルサイバーセキュリティカンパニーとして、技術力を活かした独自のプロダクトを提供し、世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間の創造の実現を目指していく、ということである。

2つ目は、サイバーセキュリティクラウドでは技術、サポート、販売が密な連携を行うことで、ユーザーの声を開発に反映した満足度の高い製品づくりをしていく、ということである。

また、サイバーセキュリティクラウドには多くのアクセス及び攻撃データが集まる。そのデータをAI技術を用いて分析することで、新たな顧客課題の発見へとつながり、新たな製品を生み出していく。

3つ目は、現在の製品を軸足におきながらも、社会トレンドを踏まえたリサーチを基としたR&Dを実行する体制を構築することで、トレンドに適した製品をサブスクリプションモデルで開発・提供していく、ということである。

また、ビッグデータとAIの技術を組み合わせた新たな知見を生み出し、サイバー攻撃の防御への活用のみならず、ユーザーの利便性向上のための研究開発を行っていく。

対処すべき課題

サイバーセキュリティクラウドは対処すべき課題として7項目を挙げている。

人材の確保と育成

サイバーセキュリティクラウドが中長期にわたって成長するにあたり、優秀な技術者を中心とした人材の確保と育成は重要であると考えている。従業員が能力を最大限発揮できる体制を構築し、優秀な人材の採用と併せて、技術者の育成を進めていく。

サービスの認知度向上、新規ユーザーの獲得

サイバーセキュリティクラウドが今後も高い成長率を持続していくためには、サービスの認知度を向上させ、新規ユーザーを獲得することが必要不可欠であると考えている。従来より、積極的な広報活動に加え、インターネットを活用したマーケティング・広告活動、大手企業との提携等により認知度向上に向けた取り組みを行ってきた。今後、これらの活動をより一層強化・推進していく。

セキュリティ対策の認知向上

未だWebセキュリティ対策に関して経営者の多くが誤認しているという実態がある。サイバーセキュリティクラウドは、データに基づく統計情報などを各種媒体を通じて情報発信するなどを通じ、正しいWebセキュリティ対策の認知向上と適切な対策を促す活動に取り組んでいく。

サービス開発への積極的な投資

サービス開発に対する投資は、より強固なサイバーセキュリティを実現し、安心安全に使える信頼性のあるサービス開発へつながるのみならず、サービスの高付加価値化から更なる業域の拡大を目指すものでもある。

研究開発

サイバーセキュリティクラウドでは保有する膨大なデータをAIに学習させている。これにより、様々なアクセスの中から未知のサイバー攻撃の可能性が高いアクセスを発見・検知することなど、最新のセキュリ ティ対策のための研究開発に取り組んでいく。

海外展開

世界の情報セキュリティ市場における日本発の製品シェアは少なく、海外製品が多くを占めている。しかし、サイ バーセキュリティ技術は世界共通であることから、サイバーセキュリティクラウドによる海外市場へのサービス提供のハードルは高くないと考えている。『Managed Rules』の販売を足掛かりと して、既存サービスの海外市場への展開に取り組んでいく。

内部管理体制の強化

サイバーセキュリティクラウドは成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えている。従来より当社は監査役会の設置、社外取締役の選任、内部監査の強化などを通じて、コンプライアン ス強化に努めている。内部統制の実効性を高め、当社のコーポレート・ガバナンス体制をより一層整備していく。


2019年12月期 有価証券報告書(提出日:2020年3月30日)