受発注システムCO-NECT、3億円調達 流通総額100億円

CO-NECT
B to Bの受発注システムやウイスキー愛好家の交流アプリを運営するスタートアップ、CO-NECT(コネクト、東京都千代⽥区)がベンチャーキャピタル(VC)などから3億7000万円を調達した。ITリテラシーの高低に関係なく簡単に操作できるサービスの構築を掲げており、資金は受発注システムの機能拡張に充てる。
どんな企業?
2015年設立。主力事業として、電話やFAXでの商材などの受発注業務をウェブに移管できるサービス「CO-NECT」を展開する。パソコンやスマートフォンから「数クリック」で作業が完了する手軽さを強みとしている。
ドラッグストア大手のスギ薬局や外食大手のすかいらーくグループなど約1500社が受注管理システムとして採用している。このサービスを使って発注をした企業は約2万5000社あり、取引された金額を合計した流通総額は直近1年で78億円、累計で100億円を超えた。
ウイスキーやバーの愛好家向けアプリ「HIDEOUT CLUB(ハイドアウトクラブ)」も提供する。飲んだウイスキーを記録したり、月1500円で同社が提携するバーの飲料を毎日1杯無料で飲んだりできる。
「やさしいテクノロジーで社会をアップデートする」を会社目標として掲げる。シンプルな操作性や複雑でない機能を意識して開発している。
資金使途は?
受発注サービスの拡張に加え、他のシステムとも連携できる仕組みの構築を進める。人材採用にも資金を活用するという。
今回の資金調達では飲食店情報サービスのぐるなび、GMOインターネット系のVCが出資し、りそな銀行など金融機関も融資した。過去には中国電力も出資している。