黄色い建設機械の代名詞であるキャタピラーの決算で、いま主役の座にあるのは重機そのものではありません。生成AIを支えるデータセンターの旺盛な電力需要が業績を押し上げ、2026年4〜6月期の売上高は205億ドルに達し、四半期として創業以来初めて200億ドルの大台に乗りました。
ジョセフ・クリード会長兼CEOは、AIブームの持続性を疑う声を正面から打ち消しました。「減速している顧客は一人もいません。むしろ、もっと多く出荷できるなら回してほしいと頼まれています」。発電機を求める列は、途切れるどころか長くなっています。
中身にも広がりがあります。データセンター向けが牽引する発電分野はエンドユーザーへの販売が72%増と急伸し、建設機械も6四半期連続で販売を伸ばしました。受注残高は720億ドルと、1年前からほぼ倍増しています。

そして今回、一度は製造をやめたエンジンを生産再開するという異例の決断も明らかになりました。なぜ、いったん見切った製品に再び火を入れるのか。重機の巨人はどこまで「電力の会社」へ踏み込むのでしょうか。