黄色い建設機械の代名詞であるキャタピラーの決算で、いま主役の座にあるのは重機そのものではありません。生成AIを支えるデータセンターの旺盛な電力需要が業績を押し上げ、2026年4〜6月期の売上高は205億ドルに達し、四半期として創業以来初めて200億ドルの大台に乗りました。 ジョセフ・クリード会長兼CEOは、AIブームの持続性を疑う声を正面から打ち消しました。「減速している顧客は一人もいません。むしろ、もっと多く出荷できるなら回してほしいと頼まれています」。発電機を求める列は、途切れるどころか長くなっています。 中身にも広がりがあります。データセンター向けが牽引する発電分野はエンドユーザーへの販売が72%増と急伸し、建設機械も6四半期連続で販売を伸ばしました。受注残高は720億ドルと、1年前からほぼ倍増しています。
キャタピラーといえば、米国を代表する建設機械・鉱山機械メーカーです。1925年の創業で、この分野では世界最大手。建設機械と鉱山機械に加え、エネルギー・発電と金融というトータル四部門で事業を展開しています。 近年は、ディーゼル・天然ガスエンジンやタービンを手がけるエネルギー・発電部門が追い風。データセンター向けの電源需要を取り込んで存在感を高めています。2026年1〜3月期も、好調な業績と事業構造の変化が同時に表れた四半期となりました。今回は、そんなキャタピラーの近況を紹介します。 データセンター特需が発電事業を押し上げる
アメリカでは注目企業が続々と決算を発表しています。