キャタピラーが10月29日、2026年7〜9月期の決算を発表しました。売上高は前年比17%増の207億ドルで、四半期として過去最高を更新。調整後1株利益は前年比45%増の7.2ドルでした。受注残は780億ドルに積み上がり、こちらも過去最高です。 業績を押し上げたのは、データセンター向けの電源需要です。発電用の大型エンジンやガスタービンは、2029〜2030年分まで受注が入っています。建設機械や鉱山機械も販売を伸ばし、主要3部門がそろって増収増益となりました。 一方で、生産能力の制約や関税、運賃の上昇が利益率の重荷になっています。ジョー・クリードCEOは決算説明会で、電力・エネルギー部門の成長を左右する最大の要因は生産能力の拡大だと述べました。2026年10〜12月期は、売上高の伸びが鈍化する見通しです。
黄色い建設機械の代名詞であるキャタピラーの決算で、いま主役の座にあるのは重機そのものではありません。生成AIを支えるデータセンターの旺盛な電力需要が業績を押し上げ、2026年4〜6月期の売上高は205億ドルに達し、四半期として創業以来初めて200億ドルの大台に乗りました。 ジョセフ・クリード会長兼CEOは、AIブームの持続性を疑う声を正面から打ち消しました。「減速している顧客は一人もいません。むしろ、もっと多く出荷できるなら回してほしいと頼まれています」。発電機を求める列は、途切れるどころか長くなっています。 中身にも広がりがあります。データセンター向けが牽引する発電分野はエンドユーザーへの販売が72%増と急伸し、建設機械も6四半期連続で販売を伸ばしました。受注残高は720億ドルと、1年前からほぼ倍増しています。
キャタピラーといえば、米国を代表する建設機械・鉱山機械メーカーです。1925年の創業で、この分野では世界最大手。建設機械と鉱山機械に加え、エネルギー・発電と金融というトータル四部門で事業を展開しています。 近年は、ディーゼル・天然ガスエンジンやタービンを手がけるエネルギー・発電部門が追い風。データセンター向けの電源需要を取り込んで存在感を高めています。2026年1〜3月期も、好調な業績と事業構造の変化が同時に表れた四半期となりました。今回は、そんなキャタピラーの近況を紹介します。 データセンター特需が発電事業を押し上げる
アメリカでは注目企業が続々と決算を発表しています。