GE Aerospaceが発表した2026年4〜6月期決算は、売上高が前年比24%増、EPS(1株当たり利益)が同22%増と大幅な増収増益となりました。同社は通期見通しも全面的に引き上げています。かつて家電や電球で知られた名門GEを前身とする同社が、いま米国製造業で際立つ成長を見せています。

もっとも、ラリー・カルプ会長兼CEOの口ぶりに浮かれた様子はありません。決算説明会では「ここエベンデール(本社所在地)に勝利の祝賀はない」と述べ、絶好調の数字とは対照的に引き締めの姿勢を貫きました。好調の裏で、同社は別の問題と向き合っています。
けん引役は、新品のエンジン販売ではありません。すでに納入済みの機体にひもづく整備・部品のサービス事業が、受注と売上の両面で成長を主導しました。花形であるはずの新品が主役でないところに、エンジンという商売の特異な構造が表れています。
ではなぜ、売れば売るほど注文が積み上がる状況で、経営トップは祝杯を拒むのでしょうか。工場が上げる「悲鳴」の正体と、それを崩すために同社が持ち出した意外な武器を、決算説明会での経営陣の発言からひもときます。