凋落の象徴が最高値を更新——GE Aerospaceは「エンジンを売る会社」ではない

かつてアメリカを代表する複合企業でありながら、後に「凋落の象徴」とまで呼ばれたGeneral Electric(GE)。

2024年に3社へ分割され、航空エンジン事業だけが「GE」の名を継いでGE Aerospaceとなりました。かつての巨人の中核だけを残したこの会社の株価が、いま最高値を更新し続けています。

その理由は、この会社の稼ぎ方に隠れています。エンジンメーカーと見られがちですが、収益の柱は新品の販売ではありません。一度飛び立ったエンジンは、その後何十年にもわたって整備の需要を生み続けます。モノを作る会社でありながら、継続的な収入で稼ぐ企業なのです。

その好調は、追い風だけで説明できるものではありません。燃料高といった逆風のなかでも、需要が崩れる兆しは見えていないのです。混乱した供給網を立て直し、生産を伸ばしてきた裏側には、意外な出自を持つ運営手法があります。

3社への分割を選んだこの会社は、目先の好況をこなしながら、次の時代への布石も打ち始めています。では、この会社は何を強みに稼ぎ、この先どこで新たな収益を生み出そうとしているのでしょうか。

エンジンは"売った後"が本番

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