リーバイスが2026年3〜5月期の決算を発表しました。ジーンズを発明してから150年余り、その社名はデニムとほぼ同義であり続けてきました。今回の決算が映し出すのは、この強すぎる結びつきを、同社があえて自らほどきにいく姿です。
転換の重心は、品揃えと売り方の両方にあります。看板のジーンズだけに頼らず服全体で稼ぐ体制へ、そして他社の店頭に並べてもらう商売から、自前の店とECで直接売る商売へ。成長の源泉そのものを組み替える試みが、数字に表れ始めています。
業績は堅調でした。売上は前年比6%増(買収・売却や為替の影響を除くオーガニックベース)、調整後EPS(1株当たり利益)は同27%増です。米国の追加関税という逆風を前提に織り込んだ上で、通期見通しの引き上げにも踏み切りました。

もっとも、この決算の読みどころは数字の外にあります。ジーンズの代名詞は、いったい何を売って伸び始めているのか。そして、規制でロゴを覆われたスタジアムでの一件は、このブランドの何を証明したのでしょうか。