ゼネラル・ミルズ、値下げで固めた地盤——次はどこで稼ぐのか

ゼネラルミルズ

ゼネラル・ミルズが発表した2026年5月期通期決算は、値下げという一手をめぐる1年の総括でした。シリアルやペットフードを手がける食品大手が、インフレ下であえて主力商品の価格を引き下げたのです。安売りは消耗戦になりやすく、普通は避けたい選択でもあります。それでも同社は、この道に成長回復の起点を見いだしました。

ただし値下げは、それ自体が狙いではありませんでした。価格の土台を立て直せば、その後の広告や商品改良が効きやすくなる——経営陣はそう見込んでいました。守りの一手に映る値下げは、次の反攻に向けた仕込みにすぎません。そして今、その反攻の中身が問われる局面に入っています。

問題は、整えた地盤の上に何を積むかです。消費者の財布はなお固く、しかも所得によって求めるものが正反対に割れ始めています。安さを最優先する層と、割高でも価値を求める層。この相反する二つが、同じ棚の前に並んでいます。

しかも、奪われたシェアを取り戻す相手は、安いプライベートブランドだけではありません。景気の回復も当てにしないなか、同社は自力での反攻を選びます。値下げで守りを固めた食品大手は、次に何を売りに攻めへ転じるのでしょうか。

値下げが呼び戻した客足

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