今まで中国のスタートアップと米国スタートアップ(前編・後編)をまとめてきました。
今回は中国・アメリカ以外のユニコーン入りしたスタートアップをまとめていきたいと思います。
(BYJU'S)
BYJU'Sは2011年にByju Raveendran氏によってインドのベンガル地方で創業され、
2015年には「Think and Learn」というオンライン授業アプリをローンチします。
ユーザー(中高生)は、スマートフォンでオンライン授業をうけることができ、アプリの特徴は講師が3D映像技術を使って解説してくれるところです。
ユーザ数は1,500万人にものぼり、年間課金者は90万人にも及ぶとのこと。
2016年にはFacebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏から投資をうけた会社として有名になりました。
インドのEラーニング市場は年平均41.9%の成長を見せ、市場規模は2017年の20億ドルから2020年までに57億ドルまで拡大する見込みとなっています。
With ARR Of $9.30 Mn And CAGR Of 75% – BYJU’S To Breakeven In Less Than 2 Years
(Revolut)
Rebolutは2005年にクレディスイス証券のトレーダーによって創業されたデジタルバンクです。
海外旅行に行ったときなど送金や換金が500ユーロまで無料でできるようになっています。
さらに送金やチャージにかかるあらゆる手数料を可視化し、ユーザーから支持獲得。
2018年6月時点でおよそ200万人のユーザーを抱えています。
2019年には日本とシンガポールでサービス開始する予定となっています。
Revolut is ready to launch in Singapore and Japan
ダークトレイスは2013年にケンブリッジの研究者たちが創業したAIサイバーセキュリティ企業です。
様々なサイバー攻撃を自動かつリアルタイムで検知することが可能となっており、顧客は金融機関から政府まで多岐に渡っています。
UK cybersecurity firm Darktrace raises $50M, now valued at $1.65B
(Cabify)
Cabifyは車を持っている人と車に乗せてもらいたい人をマッチングするサービスで、一言でいうとスペイン発祥のUberといったところです。
Cabifyはスタンフォード大学の学生が2015年に創業し、サービス開始1年後にはメキシコ、ペルーなどに展開。
中南米からの収益は全体の8割を占めるため、「南米のUber」とも呼ばれています。
Cabifyの売上は2016年から2017年にかけて500%ほど増加しており、現在1,300万人のユーザーを抱えているとのこと。
Uber rival Cabify raised $160M at a $1.4B valuation amid restructuring and CEO change
(Swiggy)
Swiggyは2014年に創業されたインドのフードデリバリーサービスです。
インド国内3万5000ものレストランに対応しており、1ヶ月のオーダー数は700万にものぼるとのこと。
ユーザーがオーダーしてから35分以内でデリバリーすることが可能になっています。
インドのフードデリバリー市場は「Swiggy」と「Zomato」の二強で、
Swiggyのシェアは35-38%、競合Zomatoのシェアが25-30%となっています。
インドのフードデリバリー市場自体も年平均成長率52.9%の成長を見せ、市場規模は2017年の7億ドルから2020年には25億ドルにまで拡大する見込みとなっています。
Indian food delivery startup Swiggy raises $210M at a $1.3B valuation
(Rappi)
Rappiは南米を中心に展開するオンデマンドデリバリーサービスです。
なんとRappiの創業者はYコンビネーターの卒業生で、直近ではセコイアキャピタルからも2億ドルの資金調達を行なっています。
Rappiお菓子から文房具、ライターまで様々な日用品を1ドルでデリバリーすることが可能となっています。
Rappi raises $200M as Latin American tech investment reaches new highs
(Canva)
Canvaは「デザインの民主化」をテーマに2012年に創業されました。
このデザインソフトはクラウド上で使用することができ、デザインに疎い人でも簡単に見栄えの良いスライドを作ることができます。
世界25ヶ国でサービス展開しており、現在のユーザー数は1,000万人を超えています。
料金プランは月額12ドルとなっており、課金ユーザーはCanva内の写真を無料で使用することができるなどの特典があります。
2017年からは日本でもサービス開始しています。
Photoshopより簡単、オーストラリア発のデザインツールCanvaが日本上陸
(OrCam)
OrCamは2010年にモービルアイ(2017年にインテルに買収)の創業者によってイスラエルに設立されました。
視覚障害者向け補助デバイスを販売しており、デバイスの価格は17万円 となっています。
OrCamを装着した人が看板を指したら、デバイスが看板の文字を読み取って読み上げてくれるので、視聴覚に不安がある人にとって心強い味方になります。
OrCam raises $30.4 million, bringing startup to $1 billion valuation
(Taxify)
Taxifyは2013年にエストニアで創業された東欧・アフリカ版Uberといったところです。
創業者のMarkus Villig氏は19歳のときにTaxifyを創業。
Taxifyは5万人のドライバーと1,000万人のユーザーを抱えるほどに成長しています。
Uber’s European rival Taxify raises $175M led by Daimler at a $1B valuation
・参照
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