世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」創業者レイ・ダリオの半生(前編)

今回取り上げたいのは、アメリカの伝説のファンド・マネージャーであるレイ・ダリオです。

ダリオは世界有数のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創業者兼会長として知られています。

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1,247億ドルを運用する世界最大のヘッジファンド「ブリッジ・ウォーター」

データソース:The 10 biggest hedge funds in the US(2018年5月)

ブリッジウォーターは1274億ドル(14兆円)もの資産を運用していて、世界でも最大規模のヘッジファンド。

そして、それを一代で築き上げたのが1949年生まれのレイ・ダリオです。

2013年には「経済マシンの仕組み」に関するアニメーション動画を出したり(日本語版もあります)、2017年には著書『Principles』を出すなど、近年は後進の育成に力を入れています。


著書の「Principes(原則)」や、上の動画の「経済マシンの仕組み」などのタイトルにも現れているように、レイ・ダリオは非常に機械的・分析的な考え方を特徴としています。

彼が設立したブリッジ・ウォーターもユニークな文化で知られており、外部からは「カルト的」とすら言われるレベルです。

今回のシリーズではレイ・ダリオの半生と、彼が作ったブリッジウォーターという組織にフォーカスをあててみたいと思います。


8歳から仕事をはじめ、12歳で株式投資を経験

レイ・ダリオはニューヨーク・マンハッタンからほど近いジャクソン・ハイツで育ちました。

父親はジャズミュージシャンで母親は専業主婦の一人っ子として1949年に生まれ、アメリカの中流階級としてごく普通の少年時代を過ごしたようです。

暗記が苦手で、しかも「あまのじゃく」な性格だったため学校の成績は悪く、母親は彼のことをとても心配していたそうです。

そんなレイ・ダリオのことを可愛がってくれた母親は、彼が19歳のときに亡くなってしまいます。

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