CarMaxが2025年3〜5月期の決算を発表しました。総売上は80億ドル(前年比6.2%増)、消費者への販売と業者向けの卸を合わせた販売台数は約39万2,000台に達しました。アメリカ最大の中古車販売チェーンが、堅調な数字とともに新しい方針を示した四半期です。 注目は、この3月に就任したばかりのキース・バーCEOの言葉です。同社に来て3か月、各地の店舗や顧客の声を聞いて回ったというバー氏は、この会社には強みがそろっていると語る一方で、いくつかの足かせがあるとも認めました。価格、店舗、コスト、そして稼ぎ方――その一つひとつに、踏み込んだ見直しが始まっています。 バー氏の経歴は、中古車業界では異色です。前職はホテル業界で、需要に応じて価格を動かす世界に身を置いてきました。その発想を、中古車という時間とともに価値が減る商品に持ち込もうとしています。値札を貼り替えて駆け引きする中古車店が多いなか、CarMaxは「表示価格のまま、交渉なし」を掲げて伸びてきた会社です。その値付けを動かし始めたとき、何が起きるのでしょうか。
中古車販売最大手のCarMaxが発表した2026年度第4四半期(2025年12月〜2026年2月期)決算は、減収・純損失での着地となりました。総売上高は59億ドル(前年比1%減)、純損失は1株0.85ドルで、のれん減損とリストラ関連費用が1株1.19ドル押し下げています。一方で中古車既存店販売は前年比1.9%減まで戻し、第3四半期の9.0%減から急速に失速が和らぎました。 決算発表と同日、新CEOの就任も公表されました。世界約6,000のホテルを展開するインターコンチネンタルホテルズ&リゾーツ(IHG)で6年間CEOを務めたキース・バー氏が、自動車業界未経験のまま中古車最大手のトップに座ります。バー氏は「ホテルと中古車は表面上は違うが、本質は同じ。正しい商品を正しい価格で正しい方法で顧客に届けることだ」と、業界の外から来た視点を強みに変える姿勢を示しました。 事業側で効いたのが、第4四半期入り直後に断行した値下げです。中古車1台あたりの粗利は前年比207ドル減の2,115ドルとなった一方で、既存店販売は第3四半期の前年比9.0%減から1.9%減まで急速に持ち直しました。粗利を犠牲にして販売を買い戻した形ですが、それだけで終わる四半期ではありません。
今回は、アメリカ最大の中古車小売チェーン「CarMax」についてまとめたいと思います。 1993年に家電量販店の新事業としてスタート、売上は171億ドルに