今回の記事では、直近3ヶ月で株価が大きく上昇した「素材」メーカーの中から、5社をピックアップしてご紹介します。一見すると関連性の薄い5社ですが、その事業を紐解くと、AIや半導体のパッケージング技術といったデジタル社会の進化や、環境規制への対応など、現代を象徴するテーマが浮かび上がってきます。「今、求められている素材とは何か」を映し出す5社の動向に、ぜひご注目ください。 赤字超えのAI期待「三井金属鉱業」 まず1社目は、非鉄金属の製錬や加工を源流とし、現在は電子材料や自動車部品など、幅広い分野に高機能な素材を提供する三井金属鉱業(5706)です。同社は1874年の創業以来、時代のニーズに応えるかたちで事業を変革させ、日本の産業発展を支えてきた歴史を持ちます。
脱炭素化とデジタル社会の進展を背景に、電力の損失を劇的に減らす「パワー半導体」の重要性が飛躍的に高まっています。 特に、EVや次世代通信の性能を左右する、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)といった新材料への期待は大きく、新たな巨大市場が形成されつつあります。 この次世代市場は、日本の強力な企業群によって支えられています。SiCエピウェハーなどで世界トップの「材料メーカー」と、硬くてもろい新素材をナノレベルで加工する、世界首位の「製造装置メーカー」。それぞれが独自の技術で、サプライチェーンの重要な役割を担っています。 本記事では、こうしたパワー半導体のサプライチェーンを支える主要プレイヤーたちの戦略と、技術的な優位性をご紹介します。