生成AIによって、ソフトウェアを「作る」コストが急速に下がっています。コードを書くこと自体が容易になる時代に、ソフトウェア事業の競争軸はどこへ向かうのか。多くのテック企業が直面するこの問いに対し、デザインツール大手のFigmaの最新決算は、自社なりの整理を提示しました。 現地時間5月14日に発表された2026年1〜3月期決算は、市場の事前予想を大きく上回る内容となりました。AIの普及が既存ソフトウェア企業の事業基盤を揺るがすという見方が広がる中、Figmaは売上成長率を2四半期連続で加速させています。 AIで作るコストが下がっているにも関わらず、なぜデザインツールへの需要が逆に伸びるのか――。経営陣の説明には、その背景を読み解く手がかりが含まれていました。
今回ご紹介するのは、デザインツールの世界で革新的なプロダクトを世に出した「Figma(未上場)」だ。 ディラン・フィールドは2012年にFigmaを創業したとき、弱冠20歳の若者だった。共同創業者CTOに選んだのは、大学のティーチングアシスタントだったエヴァン・ウォレス。