シティグループが発表した2026年4〜6月期決算は、売上高248億ドル(前年比14%増)と、四半期として過去10年で最高の水準に達しました。ところが発表当日、株価は下落します。最高の成績表と市場の失望が同居する、めずらしい一日となりました。 「シティの成功は一直線には進まない」。ジェーン・フレイザーCEOがかねて口にしてきた言葉のとおり、この日の話題は好調な実績ではなく、あえて動かさなかった通期目標に集まりました。決算説明会では、据え置きの真意を確かめる質問が繰り返されます。 事業面を見れば、企業の資金決済を担う中核部門をはじめ、市場部門や投資銀行もそろって勢いに乗りました。世界の企業活動をそのまま映す鏡のような事業構成が、久々に全開で回った四半期といえます。それだけに、経営陣の慎重にも見える構えは際立ちました。
シティグループが発表した2026年第1四半期決算は、売上高が前年比14%増の246億ドル、純利益58億ドルでした。通期の収益性目標を四半期の段階で上回る、予想以上の滑り出しとなっています。 ジェーン・フレーザーCEOは「我々には勢いがある」と述べました。2008年の金融危機で政府救済を受けて以降、「大きすぎて管理できない銀行」と評されてきた同社ですが、2021年に就任したフレーザー氏が5年にわたる再建を主導し、今四半期はその成果が数字に表れた節目です。 牽引役となったのは、企業向けの送金・決済や株・債券のトレーディングといった法人向け事業です。いずれも10年ぶりの水準を含む好調ぶりで、その背景には世界経済の不安定さがむしろ追い風になるという逆説的な構造が見えてきます。
シティグループは、1812年に設立されたニューヨーク都市銀行に端を発し、1904年にはパナマ運河の建設などにも関わっている。 2015年末時点で23万1000人の従業員を有している。