BlackBerryが、2026年3〜5月期決算を発表しました。スマートフォンのブランドとして名前は知られていますが、いま何で稼いでいるかを知る人は多くありません。実体は、クルマやロボットの内部で動くソフトウェアの企業へと姿を変え、足元では好調な業績を続けています。かつて第一線から退いたと見られた会社が、静かに次の役割を見つけ始めています。 ジョン・ジアマッテオCEOは、この四半期を「コストの立て直しから、利益を伴う成長による価値創造へとページをめくる」段階だと位置づけました。実際に同社は、複数の事業で成長と利益を両立させ、本業の稼ぐ力を取り戻しつつあります。ただし、その転換を支えているものの正体は、決算の数字だけを見ても見えてきません。 稼ぐ力の源泉は、大きく二つの事業にあります。一つは自動車やロボットを動かす基本ソフト、もう一つは政府や防衛機関向けの安全な通信です。両事業がそろって伸び、全社の売上は1.53億ドルと会社の見通しを上回りました。調整後の利益(EBITDA)も前年から倍増しています。
BlackBerryが「ターンアラウンドは完了した。これからは成長の話だ」と宣言しました。 QNXのQ4売上は0.79億ドルで過去最高、通年成長率は14%。しかしP/L上の売上とは別に、ロイヤルティバックログの動きがこの決算のもう一つの焦点です。ロイヤルティバックログは、8.65億ドルから9.5億ドルへ、成長率は6%から10%に加速しました。 この記事では「まだ売上になっていない成長」の構造と、それを太らせつつある主要な成長ドライバーを整理します。
今回はかつてビジネスマンの間で大人気だった携帯端末「BlackBerry」の現在に迫っていきたいと思います。