AIが「前に人がいる」と判断しても、ブレーキを踏むのはAIではありません。その判断を毎回、確実に、同じようにペダルの動きへ変える別のソフトが必要です。かつてケータイで知られたBlackBerryは、いまその「反射神経」を車に売る会社になっています。2026年6〜8月期は売上高が前年比26%増え、通期見通しの引き上げは2四半期連続でした。
決算説明会では、Uberが次世代車両の土台にBlackBerryのソフトを選んだこと、トラック2社の合弁で1台あたりの単価が従来の約3倍になったこと、そして自動車メーカーがソフト会社に数量を「約束」し始めたという商習慣の変化が語られました。
ジョン・ジャマッテオCEOは「AIは物体を認識できる。しかし土台のシステムは、その判断を物理的な動作へ毎回安全に変換しなければならない」と語ります。AIが賢くなるほど、その裏で何の値段が上がっているのか。