沿革・会社概要
株式会社ドリコムは、東京都目黒区に本社をおく企業。インターネットコミュニティサービス『マイプロフィール』の運営と受託開発を主要事業として、2001年に有限会社ドリコムとして京都市で設立された。2006年に東京証券取引所マザーズに株式を上場。2008年に楽天株式会社と資本業務提携を行っている。
事業内容
ドリコムグループは株式会社ドリコムと子会社4社、及び関連会社1社で構成され、ソーシャルゲームの開発をちゅうしんとする「エンターテインメントサービス」、広告代理業や新規事業に取り組む「広告メディアサービス」の2つの領域で事業を展開している。
エンターテインメントサービス
個人ユーザーを対象に、ソーシャルゲーム事業とソーシャルラーニング事業を行っている。
ソーシャルゲーム事業では、主にスマートフォン上で遊戯できるソーシャルゲームの企画、開発及び運用を行っている。ゲームは国内外のユーザーに無料で提供され、アイテムを購入する際に課金するビジネスモデルを導入している。2016年3月期以降はIPゲームを今後の成長基盤とする戦略を打ち出し、企画・開発及び運用に力を注いでいる。そしてソーシャルラーニング事業では、スマートフォン向けの英語学習アプリの企画・開発及び運用を行っている。
広告メディアサービス
法人を対象に、広告事業とメディア事業を行っている。
広告事業では、CPI型リワード広告サービス『HeatAppReward』の他、広告代理業など、ネット上のエンターテインメントコンテンツと親和性の高い広告サービスを提供している。そしてメディア事業では、中長期の成長を担う新規事業の創出に取り組んでいる。
経営方針
ドリコムグループは「with entertainment」を存在意義として掲げ、質の高いサービスの提供と、多くの人の期待を超える価値の創出を目指している。
経営指標
企業価値の拡大を図るという視点に立ち、当期利益及びフリーキャッシュ・フローを重要な経営指標としている。
経営戦略・経営環境
ドリコムは、安定的な利益の創出とキャッシュ・フローの確保を最優先事項と位置づけ、経済状況が安定するまでは保守的な姿勢で経営に取り組む方針を打ち出している。具体的には不採算タイトルへの対応を中心とする一層の収益性向上と、現在のサービスポートフォリオを事業環境に適う形へと見直し、経営リソースの効率的配分を図っている。また新規事業開発についても、利益とキャッシュフローを圧迫しないという前提の下で継続的な研究開発を行い、中長期的な成長を目指している。
対処すべき課題
ドリコムグループでは、既存事業の基盤強化とともに、新規サービスへも経営資源を集中し、高い利益率を確保することが重要な課題だと認識している。また一方で、コーポレート・ガバナンスの充実も重要な課題だと認識している。これらの課題に対処するために、現状下記の事項に取り組んでいる。
経営資源の選択と集中
主要事業であるゲーム事業へ経営資源を集中させ、現在取り組んでいる他社コンテンツを主軸に据えた戦略の一層の進展を通じた、中長期にわたる継続的成長を目指している。また、ゲーム事業の収益を新たなサービス・事業の創出に向けることでリスクを抑制するとともに、将来の事業領域の変化に機動的に対応できるビジネスポートフォリオの構築にも力を注いでいる。
組織体制の整備
コーポレートガバナンスについては強化に向けた取り組みを推進し、全ステークホルダーの利益の極大化を目指して経営に取り組んでいく考えである。また内部管理体制についても定期的に内部監査を実施し、業務の効率化とリスクの最小化を目指している。
システムの安定的な稼働
システムの安定稼働を担う専門的人材の配置や、トラブル発生時に迅速な解決を可能にする体制の整備、並びにサーバー設備の拡充に力を注いでいる。
技術革新への対応
目覚ましい技術革新が続くインターネット業界で成長を続けるには、先端技術の積極的な習得が重要である。そのため、先端技術を応用した新規サービスと事業の創出を、グループの将来的成長を担う事業と位置づけ、積極的に取り組んでいく考えである。