ディー・エル・イー 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 135億800万 円
銘柄コード 3686(市場第一部(内国株))

株式会社ディー・エル・イーは東京都千代田区に本社をおく企業。2001年、米国ハリウッド・メジャーなどへの映像コンテンツビジネスのコンサルティングを目的に有限会社パサニアとして設立。2006年オリジナルIP「秘密結社 鷹の爪」のTV放送を開始し、ファスト・エンタテインメント事業を本格展開。同年、全国TOHOシネマズにて「秘密結社 鷹の爪マナームービー」の上映を開始。2014年東証マザーズに上場。2015年には「TOKYO GIRLS COLLECTION」の商標権を取得。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

株式会社ディー・エル・イー(DLE Inc.)は、オリジナルアニメーションの制作やキャラクターを使用したマーケティング・プロモーション事業を展開している企業だ。2001年12月、ディー・エル・イーの前身である有限会社パサニアが、主に米国ハリウッド・メジャー(20世紀フォックスなどの総合映画企業)への映像コンテンツビジネスのコンサルティングサービス提供を目的として、設立された。

2003年10月、株式会社に組織変更し、株式会社ディー・エル・イーに商号変更する。2005年9月にはFlash(Adobe System Inc.が提供しているゲーム・アニメーションなどの制作ソフト)によるデジタルコンテンツ製作を開始する。 2006年4月に「秘密結社 鷹の爪」のTV放送を開始し、ファスト・エンタテインメント事業を本格展開する。2014年3月、東京証券取引所マザーズへ株式を上場を果たす。

事業内容

ディー・エル・イーグループは、ソーシャル・ キャラクター(コミュニケーションを促進させる特徴を持つキャラクター)等のIPを活用したマーケティング・サービス、映像コンテンツの企画製作及びメディア展開プランの策定・実行等を手掛ける「ファスト・エンタテインメント事業」を展開している。「ファスト・エンタテインメント事業」は「ソーシャル・コミュニケーション領域」と「IPクリエイション領域」の2つによって構成されている。

インターネット時代・ソーシャルメディア時代には「いつでも、どこでも、すぐに」楽しめる「手軽なエンタテ インメント」が求められている。ディー・エル・イーグループが展開するファスト・エンタテインメント事業は、ファスト・フー ドやファスト・ファッションのように手軽なエンタテインメントを提供するものとなっている。

ソーシャル・コミュニケーション領域

ソーシャル・コミュニケーション領域では、既存IP(知的財産権)の活用、IPの新規開発又は第三者が有するIPの使用許諾を得て、主に「ソーシャル・キャラ クター・マーケティング・サービス」と「デジタルコンテンツの企画開発」を行っている。

「ソーシャル・キャラクター・マーケティング・サービス」では、ソーシャル・キャラ クターを活かしたサービスを提供している。具体的には顧客の扱う商品やサービスの紹介等のため、口コミ等により伝播していく広告・マーケティングプラン等の企画提案及びテレビコマーシャルやインターネット動画広告等のデジタルコンテンツ制作等を提供している。

「デジタルコンテンツの企画開発」では、キャラクターのソーシャルな特徴を活かしたスマートフォンアプリ、SNS向けのゲーム・スタンプ等を企画開発・提供している。「その他」として、映画興行による配給収入、製作委員会からの分配金収入及びライセンシーからのライセンス料等による権利収入並びにグッズ販売による小売収入、アフィリエイト収入を得ている。

IPクリエイション領域

IPクリエイション領域では、IPの映像コンテンツ(アニメーション、スマートフォンアプリ等のデジタルコンテンツ)の企画開発・制作及び制作後の総合的な展開(テレビ・ウェブ・映画等のメディア展開、グッズ等)のプランの策定及び実行等をしている。

ファスト・エンタテインメント事業の特徴

ディー・エル・イーグループは、「スキマ時間に楽しめ、容易に共有できるショート・コンテンツを、短納期かつ低コストで」 提供するために、IPの新規開発から多様な流通・販売までを統合的に手掛けている。ファスト・エンタテインメント事業の特徴は3つある。

特徴①IPの短納期かつ低コストでの量産と柔軟なプロデュース

「Flash」等のデジタル制作技術を活用した独自の演出手法を開発して、コンテンツ制作工程の効率化を実現し、IPを短納期かつ低コストで大量に生産することを可能としている。これにより、映像作品やマーケティングサービスに係るコンテンツ制作に当たっては、視聴者の声や消費者の動向等をビッグデータ等から分析や反映等をすることで、マーケットニーズに適合したプロデュース を可能としている。

特徴②IPの原著作権を保有することによる迅速かつ柔軟な事業展開

自社又は共同でIPを保有することで、権利許諾や調整コストを削減でき、また市場ニーズへの迅速かつ柔軟な対応ができるため、話題性の高いプロモーションプラン等の主体的な策定や実行を可能としている。

特徴③IPを小さく生んで大きく育てる事業展開(展開エリアの順次拡大)

地方テレビ局等の特定メディアとの共同事業では、当初は限定された地域・メディアで展開を開始し、IPの露出を増やすことで高めた認知度を踏まえて、展開する地域・メディアを拡大させる戦略をとっている。

ディー・エル・イーは短納期かつ低コストで大量のIPを生産することが可能であるため、限定された地域・メディアにもIPを提供することが可能となる。また、複数のIPを提供した上で、視聴者の評判が良かったIPのみを選抜して展開する戦略も可能だ。さらに、共同事業であること及び当初の展開エリアが小さいことから、ディー・エル・イーの費用負担を抑制しながら、多数のIPの事業展開が可能となる。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年6月29日)