ネクソン 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 2兆4924億3200万 円
銘柄コード 3659(市場第一部(内国株))

ネクソンは東京都中央区に本社をおく企業。
1994年に韓国で創業したNEXONが、2000年にソリッドネットワークス社と資本提携しネクソンジャパンとして日本で配信を開始。
2005年には同社へ親会社を移動、2009年より現在の商号となる。
2011年東証一部上場。
『メイプルストーリー』『アラド戦記』『マビノギ』などPCオンラインゲームを中心に100以上のタイトルを190以上の国と地域に配信。

沿革・会社概要

株式会社ネクソン(NEXON Co., Ltd.)は東京都港区に本社をおく企業で、ゲームの制作・開発・配信を行っている。

1994年に韓国で創業したNEXONが、2000年にソリッドネットワークス社と資本提携しネクソンジャパンとして日本で配信を開始。2005年には同社へ親会社を移動、2009年より現在の商号となる。2011年東証一部上場。

代表的なゲームタイトルとして『メイプルストーリー』『アラド戦記』『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』などがある。

ネクソングループは、事業持株会社である株式会社ネクソンと、連結子会社27社、及び関連会社13社で構成されている。

事業内容

ネクソンの事業は「PCオンライン事業」「モバイル事業」の2つだ。PCオンライン事業では、PCオンラインゲームの制作・開発・配信やそれに付随するコンサルティング事業やゲーム内広告事業、マーチャンダイジング事業なども行っている。モバイル事業では、スマートフォン、タブレットなどの端末向けゲームの開発・配信を国内外で行っている。

PCオンライン事業部門

主にPCオンラインゲームの制作・開発・配信を行っている。またオンライン事業に付随して、コンサルティング事業やゲーム内広告事業、マーチャンダイジング事業などの業務も行っている。

ネクソングループが開発したPCオンラインゲームは、自らが、又は市場が大きな地域では当社やNexonAmericaInc.、NexonThailandCo.,Ltd.などの当社グループ会社を通じて直接的に配信を行っている。

PCオンラインゲームの制作・開発、配信をグループ内で連携することで、事業上の相乗効果最大化に努めている。加えて、配信権を獲得した、他社開発のPCオンラインゲームについても、ネクソングループがパブリッシングし、多数のユーザーへ向けてゲームを配信する。

ネクソングループが直接的に配信を行っていない地域では、現地のパブリッシャーを通じてネクソングループが制作したPCオンラインゲームを配信している。

コンサルティング事業

Lexian Software Development (Shanghai) Co., Ltd. が中国国内の配信会社に対して、ビリングシステム及び会員システムの構築及び管理業務、事業戦略、ゲーム運営、マーケティングに係るコンサルティングサービスを提供している。

また、韓国では、Nexon Networks Corporation がPCオンラインゲーム及びモバイルゲームを提供する際の顧客支援及びネットカフェ運用に係るサービスを提供している。また、NMedia Platform Co., LTD. がインターネットカフェ向けの広告プラットフォーム及び運用管理サービスを提供している。

ゲーム内広告事業

ゲームコンテンツや広告内容の継続的なアップデートを通じ、ゲームの中で広告機能が付加された機能性アイテムを使用することにより直接露出できるといった特徴がある。また、広告を一括管理している専用サーバーを通じ、異なる広告をターゲットユーザーに合わせて同時刻に露出できるという特徴も有している。

マーチャンダイジング事業

当社グループが保有するゲーム内の人気キャラクターを用いて商品を製作・販売する事業。

モバイル事業部門

スマートフォン、タブレットなどの端末でプレイするモバイルゲームの開発と配信を国内外に行っている。国内では、主に株式会社gloopsがモバイルゲームの開発、配信を行っている。ネクソンもモバイルゲームの配信を行っている。

韓国では、主にNEXON Korea Corporation、 NEOPLE INC.、NAT GAMES Co., Ltd. などがモバイルゲームの開発、配信を行っている。米国では主にBig Huge Games, Inc. やPixel berry Studiosがモバイルゲームの開発、配信を行っている。

ビジネスモデル

PCオンラインゲームでネクソンが採用しているビジネスモデルは、自社配信モデル、ライセンス供与モデル、ライセンス配信モデルの3種類に区分できる。そして収益モデルとしては、ゲーム内の有料アイテム購入時に課金する「アイテム課金制度」を主に取り入れている。

自社配信モデル

自社配信モデルはネクソングループが開発したゲームについて、グループ内で直接ゲームサービス(ネットワーク環境の構築、マーケティング、ユーザーサポート等を含む)を行うモデルだ。

配信開始後は、課金方法に応じてユーザーから利用料を回収するが、多くの場合は決算代行会社に手数料を支払い、ユーザーの利用料金回収業務を委託している。

ライセンス供与モデル

ネクソングループが製品化したゲームの著作権者として、グループ外の配信会社とライセンス契約を締結し、その配信権を供与する。

ライセンス契約を締結し、配信権を得た配信会社は、サービスを行うにあたって必要なネットワーク環境の構築、マーケティング、ユーザーサポートを主体となって行う。また、ゲーム著作権を持つネクソングループは、配信会社の収益拡大のために、これらの活動を支援する。

なお、配信権を供与するライセンス契約は減速として1つのゲームタイトルにつき、1ヶ国1社を原則とし、配信会社に対しては現地での独占的な配信権をネクソングループは許諾している。

これに対し、ゲーム著作権を持つネクソングループ各社は継続的なゲームコンテンツのアップデートや、テクニカルサポートを提供し、配信会社との契約締結時には契約金を、ゲームの配信サービス開始後は配信会社がユーザーから回収するサービス利用料に応じて、その一定率をロイヤリティとして受け取る。

ロイヤリティなどの支払条件は、配信会社が所在する現地の実情を踏まえながら個別の契約にもどついて定めている。

ライセンス配信モデル

ネクソングループはグループ外のPCオンラインゲーム開発会社とライセンス契約を締結し、特定地域の独占配信権を取得する。ネクソングループでサービスを提供するネットワーク環境を構築し、マーケティング及びユーザーサポートを行い、ゲームの配信サービスを提供する。

ネクソングループはユーザーからサービス利用料を回収するが、そこから一定のロイヤリティをグループ外のPCオンラインゲーム開発会社に支払う。

ValveCorporationとの『カウンターストライクオンライン』(Counter-StrikeOnline)に係る取引、ElectronicArtsInc.との『FIFAONLINE4』及び『EASPORTS™FIFAONLINE4M』に係る取引などがライセンス配信モデルに該当する。

PCオンラインゲームの収益モデル

ゲーム内の有料アイテム購入時に課金するアイテム課金制

基本的なゲームの利用料は無料だが、これに必要なアイテム(衣装や武器等)の購入や特定のサービスを利用する際に課金する方式を指す。

基本的なゲームの利用料が無料であることから、ユーザーが新たにPCオンラインゲームのプレイを始めようとする際の意識的ハードルは低くなる。また、新規のユーザーが気軽にゲームを始められる反面、ゲームが生み出す売上収益がゲーム内で販売する有料アイテム等の魅力に影響されることがある。

近年では基本無料ゲームの市場認知度が向上したことに伴い、新規ユーザーの確保を目的にこの方式を採用するPCオンラインゲームが市場全体として増加している。

ネクソングループでは、より多くのユーザーに当社グループが提供するゲームのサービスを楽しんでもらうことを目的に、アイテム課金制度をいち早くPCオンラインゲームに取り入れている。

利用時に応じた従量課金制(定額課金制)

従量課金制(定額課金制)とは、ゲームを行うための利用料金を、月数や日数、時間数単位で定額の固定利用料金をユーザーに対し課金する方法を指す。この方法の場合、ユーザー数を確保することで一定の売上収益が発生する一方で、基本的な利用料が無料のゲームと比較すると、新規ユーザーがゲームを始める際に毎月一定額の支出を負担に感じる可能性もある。

広告収入モデル

ゲームの利用料は無料だが、ゲームの前後やゲーム中に画面に表示される広告により収入を得るモデル。このモデルの広告は、一般に企業広告によるものが多いため、アイテム課金制や定額課金制と組み合わせる方式が多く、ゲームそのものの人気(集客度)に影響を受ける。

モバイルゲームの収益モデル

現在のモバイルゲームにおける課金方法は以下の2種類がある。ネクソングループでは主にアイテム課金制の方法で課金を行っている。

ゲーム内の有料アイテム購入時に課金するアイテム課金制

PCオンラインゲームの収益モデルと同様。モバイルゲーム市場においては、アイテム課金制モデルが主流となっている。

ゲームダウンロード時に課金する有料のプレミアムモデル

モバイルゲームのダウンロード時に課金する買い切り型(プレミアムモデル)ゲームは、基本的なゲームの利用が無料であるアイテム課金制と比較すると、ユーザー数が限定され、新規ユーザーがゲームを始める際に一定額の支出を負担に感じる可能性がある。

経営方針と経営指標

新規ゲームタイトルにおいては、楽しく独創的で他のゲームと異なる高品質なゲームを提供すること、一方の既存ゲームタイトルにおいては、魅力的なコンテンツアップデートとユーザーを満足させるゲーム運用を通じて、長く継続的にゲームプレイを楽しんでもらうことを基本方針としている。

そのためにネクソンが重視している経営指標は売上収益と営業利益であり、これらを継続的に成長させることで、企業価値の向上を図っている。

経営戦略と経営環境

ゲーム市場では、技術の進化やユーザーの嗜好の変化のスピードがますます速くなるとともに、グローバル市場での競争環境がより激しくなることが予想される。

そこでネクソングループは世界最高のゲーム会社となるため、次の3つの強みを活かすことで、面白くて高品質なゲームを長期的に提供することを目指している。

アジア市場での巨大な事業機会

エンターテインメント業界においてアジアは米国・欧州と並ぶ巨大市場であり、アジアで人気IPシリーズを持つネクソンは大きな事業機会を有している。

ロングランタイトルからの安定した収益の創出

具体的には『アラド戦記』『メイプルストーリー』『マビノギ』などが10年以上もサービスを提供している。

多様性に富む強力な新作ラインナップ

安定した収益基盤を元手に新作ラインナップを豊富に取り揃えていることで、ゲーム内で強固なコミュニティを構築し、将来の成長への貴重な選択肢を生み出すことに成功している。

対処すべき課題

ネクソングループでは将来にわたって成長を遂げるため、次の2つの事項を対処すべき課題として取り組んでいる。

主要タイトルから創出される安定的なキャッシュフローを再投資し、グローバル事業を成長させる

ネクソングループは世界中に何億人ものファンを有し、世界的な大ヒット映画やゲームのシリーズを凌ぐ規模のゲームIP(知的財産)を複数保有している。

これらが生み出すキャッシュフローをさらなる成長へ向けて投資するため、「大規模なマルチプレーヤーオンラインゲームへの注力」「PC、コンソール及びモバイルなどあらゆるプラットフォーム上でのサービス提供」「自社IPの活用」「特別に価値のある新規IPへの投資」という4つの柱を設定し、成長戦略としている。

情報セキュリティの強化

ネクソングループが提供するゲームは、情報システムを介してゲームデータやユーザーの個人情報を取り扱っている。そのため、外部からの不正アクセスや不正利用を防ぐ高度な情報システム基盤や、セキュリティ体制の強化が不可欠であり、さらなる情報セキュリティ体制全般の強化に取り組んでいる。

有価証券報告書(提出日:2020年3月26日)