事業内容
神戸物産は、業務スーパー事業、外食・中食事業、エコ再生エネルギー事業の3つの主要な事業セグメントを展開しています。これらの事業は、同社とその連結子会社22社、非連結子会社1社によって構成されています。
業務スーパー事業では、神戸物産は「業務スーパー」のフランチャイズ本部として商品の企画、開発、調達を行っています。業務スーパーは、業務用ユーザーをターゲットに始まりましたが、現在は一般ユーザーにも広く利用されています。商品はナショナルブランドとプライベートブランドに分かれ、特にプライベートブランドは国内外で製造されています。
外食・中食事業では、神戸物産は「神戸クック・ワールドビュッフェ」、「プレミアムカルビ」、「馳走菜」の3つの業態を展開しています。「神戸クック・ワールドビュッフェ」は大型ビュッフェレストランで、世界各国のメニューを提供しています。「プレミアムカルビ」は焼肉オーダーバイキングを提供し、「馳走菜」は惣菜店として日常の食卓代行をコンセプトにしています。
エコ再生エネルギー事業では、神戸物産は再生可能エネルギーを活用した発電事業を行っています。19ヵ所の太陽光発電所で約81.0MWの発電を行い、北海道白糠郡白糠町の木質バイオマス発電所では約6.2MWの発電を行っています。これにより、持続可能なエネルギー供給を目指しています。
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経営方針
神戸物産は、成長戦略として「食の製販一体体制」の確立を目指しています。具体的には、積極的なM&Aを通じて、原材料の調達からオリジナル商品の開発、販売までを一貫して行う体制を構築しています。この戦略により、効率的なサプライチェーンを実現し、競争力を高めることを目指しています。
中期経営計画では、プライベートブランド(PB)商品の強化を掲げています。業務スーパーを中心に、外食・中食事業の拡大や国内PB商品の生産能力強化を進め、事業の継続的な成長を図ります。これにより、企業価値の向上を目指し、競争力を強化する方針です。
神戸物産は、厳しい経営環境に直面しています。消費者の低価格志向や競争の激化が続く中、同社は品質管理体制の強化と商品開発の推進に注力しています。独自の品質保持システムを強化し、トレーサビリティーの構築を進めることで、商品の競争力を高めています。
サステナビリティの取り組みも重要視しています。神戸物産は、サプライチェーン全体で人権の尊重や環境への配慮を推進し、持続可能な社会の実現を目指しています。全国の子ども食堂への支援や食品ロス問題への取り組みを通じて、社会貢献を図っています。
人材の確保と育成も成長戦略の一環です。神戸物産は、性別や国籍にとらわれず、能力や成果に応じた人員登用を行い、従業員のワークライフバランスを重視しています。これにより、従業員のエンゲージメントを向上させ、企業の持続的成長を支えています。