事業内容
ワタミは、国内外で多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントとして、国内外食事業、宅食事業、海外事業、環境事業、農業があります。これらの事業は、ワタミ株式会社を中心に、連結子会社23社と持分法適用関連会社4社で構成されています。
国内外食事業では、ワタミ株式会社やWATAMI USA GUAMなどが、飲料類の仕入れや飲食店の経営、フランチャイズ事業を展開しています。これにより、国内外で多様な飲食サービスを提供しています。
宅食事業は、ワタミ株式会社が手がけており、調理済み商品や食料品材料セットの製造、販売、宅配を行っています。これにより、家庭で手軽に食事を楽しむことができるサービスを提供しています。
海外事業では、和民國際有限公司や和民(中國)有限公司などが、海外の外食事業におけるフランチャイズ事業の展開や、現地法人の管理、海外エリア進出の戦略立案・実行を行っています。また、LEADER FOOD PTE.LTD.などが食品加工卸売事業を展開しています。
環境事業は、ワタミエナジー株式会社などが担当し、電力小売事業、風力発電事業、環境マネジメント事業を行っています。これにより、持続可能なエネルギーの提供を目指しています。
農業分野では、有限会社ワタミファームや有限会社当麻グリーンライフが、農産物の生産・販売、農産加工品の製造・販売を行っています。また、集中仕込みセンターへの農産物の納入も行い、地域農業の活性化に貢献しています。
特集記事
経営方針
ワタミは、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループ」を目指し、社会課題の解決に貢献することをミッションとしています。特に、持続可能な社会の構築を目指し、独自の「ワタミモデル」を展開しています。このモデルは、農業から食品加工、外食・宅食事業までを一貫して行う六次産業化を実現し、他社との差別化を図っています。
ワタミは、経営環境の変化に対応するため、固定費削減や多様な業態のポートフォリオ構築を進めています。特に、居酒屋や焼肉、テイクアウト・デリバリー業態など、顧客ニーズに応じた業態を展開し、リスクに対応しています。また、宅食事業では、冷凍総菜宅配サービスの拡大や低価格商品の提供を通じて、在宅需要に対応しています。
海外事業では、日本食マーケットの拡大に伴い、新業態の開発と出店を進めています。シンガポールの現地法人を活用し、海外サプライチェーンを強化することで、調達力と販売力の向上を図っています。また、戦略的なスクラップアンドビルドを進め、生産性の高い組織体質を構築しています。
人材面では、採用から教育までの一貫した仕組みを整え、従業員の自己実現をサポートしています。教育・研修体制の強化や省人化投資を通じて、長く安心して働ける環境を提供しています。また、社員の声を直接聞く機会を設け、従業員の処遇改善や福利厚生制度の拡充に努めています。
ワタミは、2019年に中期経営計画を策定しましたが、コロナ禍の影響で計画と乖離が生じました。今後、適正な算出が可能になったタイミングで、新たな中期経営計画を策定し、公表する予定です。これにより、経済環境の変化に対応し、持続的な成長を目指しています。