京セラ 事業内容・ビジネスモデル

フォロー
時価総額 2兆5832億8900万 円
銘柄コード 6971(市場第一部(内国株))

京セラ株式会社は京都市伏見区に本社をおく企業。1959年、ファインセラミックスの専門メーカー「京都セラミック株式会社」として稲盛和夫氏により創業。1982年にはサイバネット工業など関連会社4社を合併し、社名を「京セラ」とする。「人間として何が正しいか」を判断基準とする「京セラフィロソフィ」や、組織を小集団に分け、市場に直結した独立採算制により運営する「アメーバ経営」などの実践が特徴。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

京セラ株式会社(KYOCERA CORPORATION)は、電子部品・デバイス、プリンター・複合機などを製造する企業だ。京セラの前身である京都セラミックは、1959年4月に設立された。京セラは1972年9月、東京証券取引所市場第二部(1974年2月、第一部に指定)に株式を上場する。

1982年10月、京セラ株式会社へ社名変更をする。1984年6月、第二電電企画(現・KDDI株式会社)を設立する。 2000年以降は企業の子会社化を進めており、例えば、2002年8月半導体関連材料事業を行う東芝ケミカルを、2009年1月にはドイツのプリンター及び複合機の販売会社であるTA Triumph-Adler AGを連結子会社化した。

事業内容

京セラは創業以来、ファインセラミック(高精密なセラミックス)技術をベースに新技術、新製品開発や新市場創造を進めてきた。また、素材・部品からデバイス、機器、システム、サービスに至るグループ内の経営資源を活用し、事業の多角化により成長を図っている。併せて、情報通信、産業機械、自動車、環境・エネルギー関連等の市場において、多種多様な製品の開発・製造・販売及びサービスをグローバルに提供している。

なお、京セラグループの事業は「産業・自動車用部品」「半導体関連部品」「電子デバイス」「コミュニケーション」「ドキュメントソリューション」「生活・環境」の6つのセグメントで構成されている。

産業・自動車用部品

ファインセラミック部品や、光学レンズ技術、センシング技術を活用したカメラモジュール、中小型サイズの液晶ディスプレイを、主に産業機械や自動車関連市場向けに供給している。また、自動車や一般産業市場、建築市場へは金属加工用の切削工具や空圧・電動工具等の機械工具を、供給している。

半導体関連部品

CMOS/CCDイメージセンサー(デジカメなどに搭載されている電子の眼に相当する半導体)等の電子部品向けや、自動車関連市場等に向け、無機材料や有機材料を用いたパッケージ及び有機多層ボードの開発・製 造・販売を行っている。

電子デバイス

情報通信機器や産業機器、並びに自動車関連市場等、幅広い分野に様々な電子部品やデバイス等の開発・製造・販売を行っている。

コミュニケーション

京セラ独自の機能を搭載したスマートフォンや携帯電話の開発・製造・販売を行っている。併せて、自動車搭載用やIoT社会での需要拡大が見込まれる通信モジュール事業、並びにICTソリューションやエンジニアリング事業等の情報通信サービスを展開している。

ドキュメントソリューション

長寿命で低ランニングコストを実現するプリンター及び複合機、さらに、高い生産性、耐久性に加え環境性能に優れた商業用インクジェットプリンターの開発・製造・販売を行っている。

また、モバイル機器やクラウド環境、そして顧客が所有するドキュメント管理システムとの連携を可能にするアプリケーションソフトウェアを提供している。これらの商品・サービスにより、顧客のドキュメント環境の最適化をサポートするドキュメントソリューションサービスをグローバルに展開中だ。

さらに、企業内の情報を電子化し、包括的かつ効率的に管理・運用するECM事業やドキュメント関連業務の受託サービスであるドキュメントBPO事業等を強化している。

生活・環境

公共産業用及び住宅用の太陽電池モジュールに加え、蓄電池やエネルギーマネジメントシステム等のソーラーエネルギー関連製品、キッチングッズ等、生活や環境に関わる製品の開発・製造・販売を行っている。

経営の基本方針

京セラは、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」という経営理念の追求している。そのために「人間として何が正しいか」を判断基準とした企業哲学である「京セラフィロソフィ」と、独自の経営管理システムである「アメーバ経営」の実践を通して、持続的な売上拡大と高い収益性の実現を目指している。

中長期的な経営戦略

グループ内に有している様々な経営資源の連携により、総合力を最大限に発揮し、高成長・高収益企業の実現を目指している。特に「情報通信」「自動車関連」「環境・エネルギー」「医療・ヘルスケア」を重点市場と捉え、M&Aの推進や研究開発の強化に努めるとともに、生産性倍増への取り組みを進めている。

優先的に対処すべき事業上の課題

京セラは優先的に対処すべき事業上の課題として「成長市場への積極展開」「新たな事業領域の開拓」などを挙げている。

成長市場への積極展開

5GやADAS(先進運転支援システム)、IoT、ヘルスケア等の分野は、今後ますますの普及・発展が見込まれる。これらの分野に向けて京セラは、グループ内シナジーの追求及び、M&Aを含む外部協業を進め、既存事業の拡大を図るとともに、新事業の創出に努めていく。

具体的には、5G基地局用部品の拡充や、ドキュメント関連の課題を解決するドキュメントソリューションサービスの強化、メディカル事業の海外展開等に取り組みんでいく。また、これらの製品の生産能力拡大に向けた設備投資や、新製品創出に向けた研究開発投資を積極的に進めていく方針だ。

新たな事業領域の開拓

京セラは、社会課題の解決に向けて、既存事業で培った技術等を基に、外部との協業を通じ、新たな事業領域の開拓を図っていく。
スマートエナジー事業においては、再生可能エネルギーの普及や自家発電・自家消費需要への対応に向けた、高品質・低コストの機器・システム販売及びサービス事業の拡大に努めていく。

また、交通の安全性や利便性の改善を実現するモビリティ事業の拡大を図る方針だ。センシングデバイス等のADAS関連の部品と通信機器等を連携させ、次世代交通システムの構築に取り組みんでいく。


参照 有価証券報告書(提出日:2020年6月25日)