すららネット 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 196億1300万 円
銘柄コード 3998(マザーズ(内国株))

すららネットは東京都神田に本社をおく企業。
創業者の湯野川が株式会社キャッチオン在籍時に企画・開発を開始。
2007年に駒澤大学前に直営店を開講。2008年MBOする形で設立。
ゲーミフィケーションを活用した「対話型アニメーション教材」が従来のe-learningと一線を画す商品として2016年の第2回日本ベンチャー大賞において社会課題解決賞を受賞。
2017年12月マザーズ上場。

沿革・会社概要

株式会社すららネットは、東京都千代田区に本社を置くエドテック企業。2008年、 湯野川孝彦氏らがeラーニングによる教育サービスの提供、運用支援などを目的として創業した。2010年、株式会社C&I Holdings(旧株式会社ベンチャー・リンク)から、全国の学習塾と学校向けeラーニング事業『すらら』を吸収分割契約で承継。2013年、ベネッセホールディングスと資本提携。2014年、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズと資本提携。2016年、株式会社マイナビと資本提携。2017年、凸版印刷株式会社と資本提携し、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2019年には導入校数が1,000校を突破。2019年、Google for Educationと連携。

事業内容

すららネットは、eラーニングによる教育サービスの提供と、その運用コンサルティングサービスの提供を行う事業を展開している。主に学習塾や学校等に対し、オンライン学習教材『すらら』を活用した教育カリキュラムの提案や独立開業の各種支援、各種経営支援サービス、他社とのコラボレーションによるコンテンツ提供等を行っている。提供するサービスの内容は以下の通りである。

『すらら』サービスの提供

『すらら』サービスは、小学校低学年から高校生の子供たちが、国語・算数/数学・英語の3教科を、インターネットを通じてコンピューターで学ぶことができる「対話型アニメーション教材」である。

『すらら』を導入する顧客に対する経営支援

オンライン学習教材『すらら』を、主に全国の学習塾、学校法人等の『すらら』導入校、個人学習者に対して提供している。また学習塾を独立開業する人向けに、物件探索や信金調達・販売促進活動・その他塾経営に必要な情報等を提供している。

他社とのコラボレーションによるコンテンツサービスの提供

自社教材に加え、各社とコラボレーションしたコンテンツを自社のシステムを通じて提供する「プラットフォーム戦略」を取っている。他社コンテンツの申し込み・受講を可能にすることでサービスの品揃えを拡充し、顧客満足とユーザーの拡大を目指している。

経営方針

すららネットは、企業理念として「教育に変革を、子どもたちに生きる力を」、企業ミッションとして「人生を切り開く力をすべての子どもたちに」を掲げている。

経営戦略・経営環境

教育業界では少子化の流れの中で企業間競争が激化し、経営環境は依然厳しい状況で推移している。ただしeラーニング市場は、教育現場でのスマートフォンやタブレット端末の普及と活用が進み、今後も引き続き市場と顧客層の拡大が見込まれる。

このような環境の中、すららネットの主要顧客である「学習塾マーケット」では、「低学力の生徒に対する学力向上教材として認知が進んでおり、2019年12月期時点の導入校数は831校となっている。「学校マーケット」でも私立学校での活用拡大と深化が進んだことに加え、通信制広告や地方部の公立学校等での採用が進み、導入校数は183校となっている。さらに第3の事業の柱として「個人学習者向けB to Cマーケット」における事業展開を進めている。

対処すべき課題

すららネットは、今後もさらに事業を拡大させ、新しい付加価値を創出していく上で、対処すべき課題として以下の項目に取り組んでいる。

コンテンツの拡充

すららネットは学習塾マーケットをターゲットとしてきたため、塾で学習する生徒の多い「国語・算数/数学・英語教科」を中心にコンテンツを提供してきた。そして拡大するマーケットからのニーズを受け、2020年3月に小・中学校の理科・社会コンテンツの提供を開始した。今後も多様化する教育ニーズに対応すべく、新しいコンテンツを企画し拡充していく方針である。また自社開発以外にも、教育関連企業等と共同して、新しい技術と新しい分野でのコンテンツの創作に取り組んでいる。

公立学校マーケットの開拓

これまで学校マーケットとしては、私立学校を中心にしてマーケティングを進めてきたが、今後は大手メーカーや販社などと連携し、公立学校のマーケット開拓に積極的に取り組んでいく。

B to Cマーケットの開拓

今後の成長に向けては、B to Cマーケットの開拓と深耕が必要である。すららネットのB to Cマーケットのメイン顧客は、発達障害・学習障害や不登校など深刻な悩みを抱える層であり、その悩みを解決するための商品力強化・拡充や広報PR活動に注力していく。

海外マーケットの開拓

スリランカとインドネシアでの事業を引き続き拡大していくとともに、インド、フィリピン及びその他の国々で、積極的に日本の大手企業や現地企業などとの連携を強化し、開拓を図っていく。

開発体制の構築

迅速な開発体制の構築を実現するため、社内開発スタッフの技術向上、最先端の技術動向の調査、ビッグデータを活かした商品開発等に継続的に取り組んでいく。

営業力の強化

今後も継続的に事業を拡大し受注の獲得機会を増やすために、営業力の強化、営業人員の早期育成に力を注ぐ方針である。具体的には既存営業人員の育成と同時に、営業人の採用を行うこと、また、教育研修制度の拡充、営業ツールやマニュアル等の整備、社内ナレッジ・ノウハウの蓄積等を行うことで営業力を強化していく。


2019年12月期 有価証券報告書(提出日:2020年3月27日)