業務ソフトをクラウドで提供する企業のリストです。大手からデータ基盤・開発ツールの専業まで含みます。
マイクロソフトが発表した2025年10〜12月期決算は、売上高が813億ドル(前年比17%増)、営業利益は383億ドル(21%増)となりました。中でもAzureやMicrosoft 365を含むクラウド売上高が500億ドルを突破。AI需要を背景に、引き続き全社の成長を牽引しています。 サティア・ナデラCEOは現在の状況を「AIの拡散とGDPへの広範なインパクトの初期段階」にあると位置づけました。戦略の焦点を「クラウド&トークン工場」「エージェントプラットフォーム」「高付加価値なエージェント体験」という3層に分類。この全てにおいて、AIとともに市場機会が広がると予想します。 とりわけ「新しいアプリである」と定義するのが(AI)エージェントです。エージェントは、対話型アシスタントとしての役割にとどまらず、企業内情報に基づいて自律的にタスクを処理するもの。これが今後、ソフトウェアの新標準になると強調します。
マイクロソフトが現地時間10月29日、2025年7〜9月期決算を発表しました。売上高は777億ドルで前年比18%増。営業利益は380億ドルで同24%増となりました。 とりわけ力強いのがクラウド部門「Intelligent Cloud」です。特に「Azureとその他クラウド」は前年比40%もの増収。AIサービスへの需要が成長を牽引しています。決算発表前日にはOpenAIがAzureに関して新たに2,500億ドルもの契約を結んだことも発表されました。 AI需要に対応するためのインフラ投資も拡大しています。7〜9月の設備投資(Capex)総額は349億ドル。何年か前なら年間の設備投資にも匹敵する大きさです。この投資について、サティア・ナデラCEOは「AI工場」を構築していると表現しました。
Adobeが9月11日、2025年6〜8月期決算を発表。売上高は過去最高の59.9億ドル(前年比11%増)、営業利益(GAAPベース)は21.7億ドルでした。希薄化後1株当たり利益(GAAP)は4.18ドル(前年同期比11%増)となり、2025年度通期の売上およびEPSの目標を引き上げています。 好調を牽引するのは、経営陣が「数十年来で最大の機会」と位置づけるAI分野です。しかし、あまりに急速なAIの進化は、市場に新たな問いを投げかけています。高性能な画像・動画生成AIが次々と登場する中で、クリエイティブツールとしての同社の優位性に疑念が生まれているのです。 Adobeは長年、「Photoshop」「Premiere Pro」といったソフトウェアで市場を制してきました。しかし近い将来、同社のツールがなくとも高度なコンテンツを制作できるかもしれない。この変化は、Adobeが築き上げてきたクリエイターのエコシステムを根本から揺るがしかねません。
米オラクルが9月9日(現地時間)、2025年6〜8月の決算を発表。将来収益の先行指標となる残存履行義務(RPO)が前年同期比359%増の4,550億ドル(約68兆円)に達し、市場の注目を集めました。昨日の株価は36%もの高騰。企業価値が一夜にして40兆円近くも膨らんでいます。 グループ全体の四半期売上は149億ドル(前年比12%増)に拡大。クラウドインフラ(IaaS)事業が33億ドル(同55%増)に拡大した一方、ソフトウェア事業の売上高は57億ドル(同1%減)にとどまりました。 急拡大の背景には、AIモデルの訓練に必要な大規模クラウドインフラの契約があります。サフラ・カッツCEOは決算発表で、OpenAIやxAI、Metaとの大型契約を締結したと表明。「オラクルはAIワークロードの行きつけの場所になった」と述べ、旺盛な需要を掴んでいることをアピールしました。
米国企業のZoomが8月21日、2025年5〜7月決算を発表しました。売上高は前年比4.7%増の12.2億ドル。コロナ後の成長鈍化を経て、過去11四半期で最も高い成長率を記録しています。 会社予想の上限を1,700万ドル上回る結果であり、あわせて通期予想の上方修正も発表。株式市場における期待も上回り、決算発表後の株価は10%前後ほど上昇して推移しています。 業績を牽引したのは、コロナ後に本腰を入れてきた大企業向け(Enterprise)。売上高は前年比7%増の7.3億ドルで、全体に占める割合も60%に達しました。個人や中小企業向けのオンライン事業も売上高が同1.4%増となり、月次平均解約率は2.9%で前年同期から横ばいでした。
米国のテクノロジー企業であるパランティア(Palantir Technologies)が、2025年4〜6月期決算を発表。売上高は前年比48%拡大して10億ドルを突破しました。 同社が殊更にアピールするのが、いわゆる「40%ルール(Rule of 40)」において「94%」という高いスコアを記録していること。売上率と利益率を足し算することで成長と収益性のバランスを図る指標で、パランティアは大企業として稀に見る水準に達しています。 成長を牽引しているのは、同社が「アメリカの革命(American revolution)」と位置づける米国事業です。売上高は前年比68%増の7.3億ドルに拡大。特に商用部門は93%増という急成長となりました。背景には、自社のAIプラットフォーム「AIP」への旺盛な需要があると言います。
マイクロソフトは2025年7月30日(現地時間)、2025年度第4四半期(2025年4月〜6月期)の決算を発表しました。当四半期の売上高は764億ドルで前年同期比18%増、1株当たり利益は3.65ドルで同24%増となりました 。 好業績の原動力が、AI需要を支えるクラウド事業です。同社のクラウド事業全体での年間収益は1,680億ドル(約25兆円)を超え、前年から23%増加しました。クラウド基盤「Azure」は年間収益750億ドル以上を記録し、成長率は34%に達しています。 急成長を支えるために、マイクロソフトは、データセンターへの巨大な投資を続けてきました。CEOのサティア・ナデラ氏は、同社が「AIインフラの波をリードし続けている」と豪語。データセンターは世界400拠点を超え、過去12ヶ月間だけで2GW以上の新しい処理能力を増設したと言います。
(前編からの続き) 大手テック企業がハイパースケーラーから転換 Cloudflareの業績を語る上で見逃せないのが、大企業からの需要拡大です。特に2025年に入り、ハイパースケーラー(巨大クラウド事業者)から乗り換える動きが顕著になっています。 その中でも象徴的なのが、2025年1〜3月に成立した過去最大規模の契約。あるグローバルの“大手テック企業”が、今後5年間で総額1億ドル超(報道によると約1億3,000万ドル)を利用する契約をCloudflareとの間で締結しました。
インターネットの基盤サービスを提供するCloudflare(クラウドフレア)が、堅調な成長を維持しています。2025年1~3月期の売上高は4.8億ドル(前年比27%増)となり、営業損益もNon-GAAPベースで黒字化しました。 今やCloudflareは、世界中のWebトラフィックの約20%を処理する巨大ネットワークへと成長。サイバー攻撃の増加や企業のIT予算見直しといった逆風の中、「不可欠」なサービス提供者として存在感を高めています。 Finboard 不透明な経営環境において、経営陣は戦略的な舵取りを続けています。マシュー・プリンスCEOは「短期的に外部要因の変動は続くが、実効性のある領域に投資を続ける」と強調。営業チームの強化、開発人材への投資、革新的なプロダクト開発という3つの柱を引き続き推進していく方針です。
米国の大手テクノロジー企業、オラクルが驚異的な成長で市場をおどろかせました。2025年3〜5月期のクラウド収益は67億ドル(前年比27%増)に達し、特にクラウド基盤(OCI)部門は52%増の30億ドルと急拡大しました。 躍進の背景には、生成AIブームに乗った需要拡大があります。同社は人工知能(AI)ワークロードに特化した顧客を積極的に取り込み、クラウドでAIを活用しやすい環境を整えてきました。 創業者のラリー・エリソン会長は「世界の価値あるデータの大半はOracleデータベースにある」と指摘。それをAIモデルで活用するというアプローチは他社に真似できないと豪語しました。ベクトル検索などAI対応型に進化させ、企業が自社データと生成AIを統合しやすい施策を続けています。