業務ソフトをクラウドで提供する企業のリストです。大手からデータ基盤・開発ツールの専業まで含みます。
電子契約SaaSの代表格、DocuSignが3月7日、2023年11月〜翌1月期決算を発表。売上高は前年比8%増の7.1億ドル。営業損益は994万ドルで黒字化を果たした。 この結果を受けて、株価は一時10%近い上昇。その後は弱含み、決算前とほとんど同水準に戻った。時価総額は目下114億ドルで、コロナ禍に到達した600億ドルは今や遠い過去の話だ。 株価が低迷する中、昨年末にはウォール・ストリート・ジャーナル誌が「売却先を探している」と報道。過去有数のレバレッジド・バイアウトになる可能性があると評されていた。
オンライン会議ツール提供のZoomが2月26日、2024年1月期決算を発表。11〜1月期の売上高は11.5億ドル(前年比2.6%増)、営業利益は1.69億ドルだった(前年同期は1.3億ドルの赤字)。 Zoomはコロナ後に成長率と収益性がともに低迷。レイオフを含むコスト削減施策により、足元では営業利益率15%と収益性を改善した。株式市場は進捗や展望を評価しているのか、決算発表後の時間外株価は約10%の上昇となっている。 「生成AIが世界を席巻しはじめる中、ニーズに最も応えられるAIを提供するために、顧客の声に注意深く耳を傾けた。」いつも通り元気よく語ったのは、同社の創業者CEO、エリック・ユアン氏だ。今回の記事では、注力するAI周りの動きを中心に、同社の進捗をまとめる。
大手ECプラットフォームのShopifyが経営上の転換点を迎えている。 Shopifyと言えば、株式市場で長く注目を集める成長企業。コロナ禍では売上成長が加速し、一時的に黒字化も実現したことで時価総額が高騰。その後は成長が鈍化し、再び赤字になったため株価は低迷した。 2023年4〜6月期には物流事業に関して巨額の減損損失を計上したが、翌四半期からは黒字に回復。10〜12月には更なる増益を果たし、売上高は21億ドル(前年比24%増)。営業利益率は13%に拡大した。
顧客エンゲージメントプラットフォームを標榜するTwilioが2月14日、2023年10〜12月決算を発表。売上高は10.8億ドル(前年比5%増)、営業損失は3.6億ドルだった。 かつて株式市場を熱狂させた同社も、成長がすっかり鈍化した。それでいて黒字化には至っていないのだから、株価が低調なのは不思議ではない。時価総額は現在110億ドルで、2021年のピーク時から約七分の一に下落した。 主軸のコミュニケーション部門(Communications)は10億ドル(前年比5%増)を売り上げた。2020年に買収した顧客データプラットフォーム「Segment」は同じく7,500万ドル(同4%増)と成長が鈍い。
生産性ツールを提供するMonday.comが2月12日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比35%増の2億ドル。営業損失は110万ドルと、前年同期の1,010万ドルから縮小した。 売上高は右肩上がりの成長が続くが、株式市場の評価は厳しい。決算発表翌日の株価は10%下落し、時価総額は102億ドル。2021年のピーク時と比べ、約半分という水準。もっとも、この一年は45%上昇と期待は高まっていた。 Monday.comは「Work OS」を標榜するプラットフォーム。プロジェクト管理からCRM、開発者向けの機能も展開している。成長が鈍化する中で打ち出したのは大企業、エンタープライズ向けの需要開拓だ。
パランティアが2月5日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は6億ドル(前年比20%増)、営業利益は6,580万ドル(前年同期は1,783万ドルの赤字)へと拡大した。 通期での売上高は22.3億ドル(前年比17%増)。そのうち10億ドル(同20%増)が商業向けとなり、成長を牽引した。政府向けは12億ドル(同14%増)だった。 アレックス・カープCEOは、前四半期からの売上成長率が9%に加速したことを強調。「成長性はかつてないほど高まっている」などと発言し、株式市場からの期待を呼んだ。時間外株価は目下17%もの急騰となっている。
マイクロソフトが1月30日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は620億ドル(前年比18%増)、営業利益は270億ドル(同33%増)だった。 大手ゲーム会社アクティビジョン・ブリザードの買収は2023年10月13日に完了。業績は個人向けコンピュータ部門(More Personal Computing)に算入された。 サティア・ナデラCEOは「我々はAIについて話す段階から、大規模に実用化する段階へと進んだ」と気を吐いた。あらゆるテクノロジー階層にAIを「注入」することで新たな顧客を獲得し、あらゆる業界に寄与していると豪語した。
今回取り上げるのは、EDAツールの二番手企業である「ケイデンス」(Cadence Design Systems)だ。 EDAツールでは王者シノプシスに次ぐ位置付けのケイデンスだが、時価総額は696億ドル。同じく745億ドルのシノプシスに肉薄。営業利益はどちらも10億ドル強と、稼ぎでも決して劣っていない。 シノプシスと同様、ケイデンスの成長は2020年を境にギアが変わったように加速した。2022年の売上高は35.6億ドル(前年比19%増)だが、2019年までは成長率が二桁%に満たない年も多かった。
今回取り上げるのは、EDAツール大手のシノプシスだ。 EDA(Electronic Design Automation)は名前の通り、集積回路や電子機器などの設計作業を自動化・支援するツール。電気系のCAD・CAE・CAMの総称とも表現されるソフトウェアやハードウェアだ。 電子機器は時とともに小型化するし、半導体の微細化も進む。一方では高機能化、低価格化、低消費電力化も要求され、高い競争力を維持するには想像を絶するほどの複雑な設計が必要だ。
テクノロジー企業のAdobeが12月13日に2023年11月期決算を発表。 9〜11月の売上高は前年比12%増の50.5億ドル。営業利益は同じく16%増の17.4億ドルだった。業績は堅調だが、発表後の株価は低迷。発表前と比べると8%弱の下落となっている。 株価急落の要因とみられるのが、来期の業績予想だ。2025年11月期の通期売上高は213〜215億ドル(前年比9.7〜10.8%増)を見込んでいる。買収に向けて規制当局が調査中のFigmaは含まれていない。