2020年12月31日 08:00
国内旅行中心に回復中
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大手民泊プラットフォームのAirbnbは、12月10日に株式を上場した。上場初値は146ドルで、公開価格68ドルを大きく上回った。

Airbnbの始まりは2007年まで遡る。サンフランシスコで暮らすデザインスクールの学生2人が立ち上げたサービスで、最初は自分たちの部屋を間貸しすることからスタートした。

創業からわずか4年でユニコーン企業に成長し、2019年には取扱総額が約380億ドルとなるまで成長した。

Airbnb

他のOTA同様、2020年はコロナ禍で厳しい経営環境だった。

  • 1〜9月期累計の売上は25.2億ドル(前年比32%減)
  • 同じく営業損失は4.9億ドル
  • 4〜6月期は売上(3.3億ドル)を営業損失(5.8億ドル)が上回る

月次の取扱高では、3〜4月がマイナスに転落した。これは、Airbnbの取扱総額がキャンセルを差し引いた純額で計上されているため。

その後は国内旅行を中心に需要が回復傾向にあったが、7月をピークに再び減少傾向にある。ワクチンができたとはいえ世界的に感染再拡大となり、OTA業界が完全回復するまでにはしばらく時間がかかりそうだ。

【過去記事】Airbnbも新規上場へ:2019年までの圧倒的成長と2020年の苦戦が明らかに