2022年09月04日 18:00
2社寡占!決算書作成で上場企業のインフラとなる「TAKARA & COMPANY」と「プロネクサス」
Strainer

私たちが日頃お世話になっている「決算書」。

各社とも見慣れた同様のフォーマットで情報を開示しているが、実はある2社が決算書作成サービスの市場シェアを二分している。

上場企業にとって不可欠なインフラともいえる「決算書」などを印刷・作成する企業が「プロネクサス」と「TAKARA & COMPANY(宝印刷)だ。

2社のうち、先に創業しているのはプロネクサスだ。1930年に創業。当時の社名は「亜細亜商会」で、「株券専門」の印刷会社がルーツだ。

他方、宝印刷の設立は1952年。1948年の「証券取引法」施行に合わせ、財務諸表などの印刷業務をスタートした企業である。後発に見えるが、日本初のIR資料印刷業者は宝印刷ということになる。

今回はこの2社をピックアップ。2社の沿革から日本のIRの歴史を振り返るとともに、業績を比較し、現状を分析してみよう。