2022年06月30日 17:26
AI位置情報分析のLocationMind、日野自が2億円出資 物流テックで提携
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AIによる位置情報分析のLocationMind(ロケーションマインド、東京都千代田区)と商用車大手の日野自動車は30日、資本業務提携したと発表した。日野が2億円を出資し、効率的な物流運行につながるシステムなどを共同開発する。

どんな企業?

ロケーションマインドは2019年設立の東大発スタートアップ。人流データの解析結果から商機につながる内容を企業に提案したり、全球測位衛星システム(GNSS)の測位信号の安全性を検証したりする技術を開発している。

提携の目的

日野は自社製の車両から車両の状態や運行状況といったデータを収集している。ロケーションマインドがこれを分析し、リアルタイムの位置情報から商用車の物流を効率化できるサービスなどを開発する。

両社は運送業者や自治体への提供を視野に、第一弾となるサービスを2022年度中に提供する計画だ。

関係者コメント

「お客さまから預かった車両データを、効率的な物流や安心・安全な運行などを実現するためのソリューションとして、還元したい」(日野の小佐野豪績CDO=最高デジタル責任者)

「トラックの出荷台数が最大級の日野との提携は、物流領域の社会課題に取り組むまたとない機会。車両データには、日本のトラック輸送を変える力がある」(ロケーションマインドの桐谷直毅CEO)