今年のクライマックス
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2020年残された株式市場のビッグイベントがAirbnbとDoorDashの上場である。株式市況の堅調さもあって、両社の評価額は大きくなりそうだ。
Airbnbの上場評価額は300億ドルから330億ドルを見込む。火曜日からロードショーと開始したようだ。ちなみにロードショーとは、発行体(=企業)が機関投資家向けにプレゼンして回る一連のプロセスのこと。
一方DoorDashは、250億ドルから280億ドルを見込んでいる。ロードショーは月曜日に始まると報じられていた。
一般に、株式上場では評価額を控えめに設定するのが通例だ。実際にどう運ぶかはわからないが、世界中が注目するものになるのは間違いない。
ダウ平均は先日、史上初となる30,000ドルの大台を突破した。2020年に米国市場ではこれまでに383社が1,400億ドルを調達し、ドットコムバブルのあった1999年を超えている。
もっとも、一部の既存投資家が上場でリターンを上げられるかは微妙だ。Airbnbは2017年の投資ラウンドで310億ドルと評価された。その後、パンデミックにより一時は180億ドルに落ち込んだ。
反対にDoorDashの評価額は2018年時点では14億ドルしかなく、直近で150億ドル以上に拡大。紛れもない追い風を受けた。
AirbnbとDoorDashは、どちらも12月中旬に上場する見込みだ。例年なら休暇を見据えるはずが、今年はとてつもないクライマックスになりそうだ。