2021年12月09日 18:28
銀行DXの雄、日本でもようやく前進
Shutterstock

クラウド型融資プラットフォームを展開するnCinoは6日、事業性ファイナンス部門においてきらぼし銀行に採用されたことを発表 した。世界1200社以上の金融機関に採用されたnCinoだが、日本上陸から2年で、ようやく足がかりを得た。

重要な理由: 長引く低金利時代において、銀行の法人融資は収益力が減少。効率化やコスト削減が焦眉の急だ。コア事業である融資の分野にも、DXにおけるグローバル化の波が押し寄せている。

nCino 売上構成

nCinoは2020年にナスダックに上場した米国企業だ。ライブオーク銀行の社内システムとして開発され、2011年に会社設立。現在はウェルズファーゴなどグローバル大手行から、中小金融機関まで導入が進み、時価総額は約6000億円に達する。

Salesforceを基盤とするnCinoは、融資、新規顧客獲得、口座開設など銀行業務を統合できる。たとえば従来20日かかっていた融資実行リードタイムが4日に短縮されるなど、定量的なメリットも大きい。

ただ、日本での導入は、地銀などが勘定系システムを共同化していることがボトルネックになっていた。今回採用となったきらぼし銀行では、事業性ファイナンスのビジネス強化に向けた業務の効率化とリスク管理体制強化を実現する手段を導入の理由とする。

グローバルで展開する「nCino Bank operating System」では、住宅ローンや個人ローンなどリテール業務もカバーしている。日本ではまずは法人融資での導入に注力しており、今後の動きが注目される。