2021年11月30日 15:01
売り手市場でITインフラサービス
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本日東証マザーズへの新規上場を果たしたボードルアが、上場に際し成長可能性に関する資料を公開。「ニッチかつエキスパート」という独自のポジショニングをアピールした。

注目する理由: ITインフラに特化した専門事業者としてサービスを展開。一方では未経験エンジニアを採用して自社で育成するという、ユニークなアプローチをとる。

ITコンサルティング、マネージドサービス(運用管理・保守対応)、マルチベンダー構築支援、クラウド基盤(AWSやAzure、GCPほか)導入支援の四つが主な業務内容である。

ボードルア 業績推移

強みの一つとするのが、ITインフラ領域に特化した「効率的人材育成」。エンジニアの人材確保が難しいとされる中、ボードルアは未経験者を採用。研修、資格取得、現場経験を積むキャリアパスを用意している。

受注の98%は既存顧客からの追加オーダー。依頼を受けた件数のうち一部を選別できる「売り手市場」でもあると言う。継続的な保守・運用継続に基づくストック型収益は売上の56%だ。

成長戦略として「先端技術分野」に注力。具体的にはワイヤレス、ロードバランサー、ネットワーク仮想化、クラウド、セキュリティの五つの領域を上げる。

大口顧客の深耕もテーマに掲げる。2021年2月期は売上の58%をエンタープライズ顧客が占め、業種別では43%が「IT・通信キャリア」、26%が「金融」。顧客別ではソフトバンクが売上の2割前後を占める。