2021年11月28日 20:58
起死回生、そしてデカコーンへ
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レゴブロックのようにページを組み立てる」ことができる生産性ツール、Notion。今では評価額100億ドルを超えるなど、誰もが認める注目ベンチャー企業だ。

その創業は必ずしも順風満帆ではなかった。2013年に最初のバージョンをリリースしたが、間もなく資金は底をつく。再出発の場所に選んだのは、なんと京都である。

創業者の一人アイバン・ツァオは大学で認知科学を学んだのち、企業向けの学習プラットフォームを提供するサンフランシスコのスタートアップ「Inkling」に入社。

学生時代に子供向けのビジュアルプログラミング言語を研究していたサイモン・ラストらと繋がり、2013年にNotionを創業。当初目指していたのは、ノーコードでWebサイトなどを構築できるサービスだった。

しかし利用者数は伸び悩み、数か月で底を尽きそうになる。やむなく従業員を解雇して再スタートを図り、集中して開発に取り組むべく京都でAirbnbを借りた。これが2015年のことだ。

新生Notionはあらゆるワークフローをひとつのワークスペースに融合することを目指した。Google DocsやExcelを使った経験のある人なら直感的に仕組みがわかり、多彩なカスタマイズもできる。

それから5年後、Notionは評価額20億ドルのユニコーン企業になった。今年の追加調達では評価額100億ドルを超えた。瀕死のベンチャーは、こうして世界最注目の存在になった。

もっと詳しく: デカコーンとなった「Notion」、その知られざる創業史