2021年08月31日 07:00
二大ECプラットフォームと提携
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米国の後払い決済サービス(BNPL)大手Affirmは27日、Amazonとの提携を発表。株価は時間外取引で一時40%前後も上昇、注目を集めた。

内容はもちろん、Amazon.com上でAffirmによる後払い決済が利用できるというもの。一部ユーザー向けにテストを進めており、数カ月内により多くの利用者に向けて開放する。

Affirmは2012年、PayPal創業メンバーの一人であるマックス・レブチンが創業。ネット通販事業者の成約率を高める決済ツールとして2013年にサービスを開始した。

Affirm GMV

オーストラリア発のAfterpayや欧州初のKlarnaが延滞料(late fee)によって批判を集めてきたのとは対照的に、Affirmは「延滞料を取らない」。消費者に向けた「誠実さ」が売りだ。

これまではShopifyがAffirmと連携、SquareがAfterpayを買収するといったニュースが業界を賑わせてきた。今後は二社連合の競争が激しくなると思いきや、そこにAmazonがなだれ込んできた。

これによってAffirmは、世界有数のECプラットフォーム二社と提携することになる。どちらもグローバルに消費者を抱える。Affirmの業績が今後どのように運ぶか注目したい。