FAXなしでFAXを送ろう
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医師向けプラットフォームを展開する米国企業「Doximity」が伸びている。
米国医師の8割以上が登録するSNSを展開し、「医師版LinkedIn」とも言われる。4〜6月の売上高は7,270万ドル(前年比100%増)。営業利益は2,488万ドルと収益性も高い。
医師は原則無料で使うことができ、製薬企業向けのマーケティングソリューションを主な収益源とする。直近12か月の売上継続率(net revenue retention)は驚異の167%。

同じくここ一年で、売上10万ドル以上の顧客からの売上が全体の88%。これらの大口顧客は224社おり、前年同期(142社)から58%増えた。
米国の医療産業では、コミュニケーションの約80%がメールやFAXで行われるとされる。そんな中でDoximityは「FAX機なしでFAXを送れる」ソリューションを提供。電子契約とともに、利用が記録的に伸びているという。
遠隔医療プラットフォームは米国医師の30%以上が有償で利用しており、エンタープライズ向けの利用医師は2.4万人以上。
株価は8月10日の決算発表前から60%以上も上昇。時価総額は162億ドルにのぼる。