定期課金モデルへの一点張り
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先日お伝えしたように、Netflixの北米における有料会員数は今年4〜6月に40万人ほど純減。ついに天井に達したと見る向きもあるが、経営陣は強気だ。
注目を集めるのが、ゲーム領域に進出する方針を示していること。Netflixはゲームを「コアサービスの拡張」として位置付け、ゲームによる追加課金などは予定していない。
ご承知の通り、Netflixはサブスクリプション型のサービスだ。そのため、「既存会員の満足度を高める」という一点に会社の全リソースを集中させることができる。ゲームはその打ち手の一つに過ぎないと言うわけだ。
まずは小さく始め、ユーザーの反応をもとに学びを得る。上手くいったものは大きく育て、投資額を拡大する。今は初期段階に過ぎないが、成功した場合には次のような展開も想定する。
自社IPの最大活用
Netflixのオリジナル映画やドラマシリーズは、多様なキャラクターを生み出してきた。新たに作るゲームがヒットすれば、それはNetflix自身が有力なIP(知的財産)を創出することにつながる。
ゲームで生まれたIPは、自作映画やドラマに展開することも可能だ。これはいわば、自社IPを最大活用するための一大プラットフォーム。そこでは広告について考えたり、ゲーム内課金の設計に考えを巡らす必要はない。
作り手は、ただ「ユーザーのエンゲージメント」だけに集中すればいい。こうしたコンセプトに惹かれるゲーム開発者を集めていると、COOのグレッグ・ピーターズは語った。